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Big Sky High  作者: kanoon
100/100

好き

青い空を見上げた。

まるで貴方の着てる服のよう。

となりの声は少し煩いけど。

それは爽やかな朝のこと。


関わることが良いのか分からない。

だけど私は笑った。

その方が楽しいことは知っていた。

それは活気あふれる昼のこと。


斜め前の横顔を見た。

ペンを止めて下を向いて笑う。

騒ぎ疲れた貴方の寝顔が可愛い。

それは暖かな昼過ぎのこと。


色々な声が飛び交う。

笑顔で定位置につく貴方。

私たちは手を振って帰る。

それは『また明日』な夕方のこと。


「もしもし」と電話に出る。

どれだけ一緒にいても飽きない。

会いたいとは言わないけれど。

それは少し寂しい夜のこと。



桜の木の下に立つ。

肩を組んで、似た笑顔で写真を撮った。

慣れない場所も慣れた場所もずっと一緒にいた。

それは何かが新しくなる春のこと。


何かと理由をこじつけた。

休みの日々は殆どどちらかの家に入り浸る。

暑いのに傍にいるのは心地よかった。

それは思い出が増える夏のこと。


肌寒いのに貴方は隣にいない。

滅多にない一人で帰る日。

急な行き先変更で、貴方の元に「ごめん」を届けに。

それは下らない喧嘩をした秋のこと。


イベント好きな私たち。

プレゼントもチョコレートも交換した。

二人で騒げば温まった。

それは無言で手を繋ぐ冬のこと。



一日も一年もさほど変わらない。

思い返せば貴方はいつも傍にいた。

当たり前にしたくないって伝えた。

それは笑顔で抱き締めてくれた誕生日のこと。



大きくて青い空を見上げた。

となりの貴方も視線を上げる。

また一日が始まる。

それは幸せな朝のこと。


これでBig Sky Highは完結です。

最後まで読んで下さってありがとうございました。


その他の作品、次の詩集もまた読んでくださいね!



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