これが仕事
「まあ、相手を見つける方法などいくらでもある。その点については心配していない。問題は……」
「相手にどう話すのか?マニュアルがあるのか?」
「いや」
「特別にそのようなものはない。好きなように話すがいい。一応資料として客の死因や死亡日時は書かれている」
「……死んでもいないうちから、死亡日時なのか。予定ではなく」
「そうだ。それは決定事項だからそれでいいのだ。それと……」
「言っておくが、我々は死ぬ予定の者にその死を知らせに行くだけで、こちらでその者に死を与えるということはおこなっていない。当然おまえが心配しているようなことも仕事には含まれていない。安心するがいい」
「俺の身分は……天使なのか?もしかして」
「いやいや。おまえは天使の補助見習い補助くらいの階級だ。いいだろう。自分の名前と学校名で」
「そんな奴にもうすぐ死ぬと言われても信じる奴などいないだろう」
「そういうことだ。そして、それが一番」
「おまえのように聞き流さず、反応されるほうが困る。色々とアフターケアが発生するから」
「まあ、そういうことで、おまえに対するアフターケア。その一。実地研修だ」
「実地研修?」
「そうだ。私が持っている案件。それをおこなうのに立ち会ってもらう」




