表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
告死屋 高校生  作者: 田丸 彬禰


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

10/10

告死の意味

「やり方は凡そ理解した」


「だが、なぜ告死をおこなうのだ」


「あんたの話が正しければ、天使は死が予定表に載せられたすべての者に死を伝えにいく。だが、大部分の者は聞いた瞬間に忘れる。もちろん、俺はそのためにとりあえず生き延びることができるのからこのシステムには感謝している」


「だが、やはりこの告死というものはあまり意味もなく、無駄なものに思えるのだが、あんたたちの元締めは告死を無駄だとは考えないのか?」


聡の問いに男は薄く笑う。


「むろん全員に利益があるものが一番だ」


「だが、そのようなものはどの世界においても存在しないと言っていいだろう。逆に、多くの者には利にならなくても、それによって救われる者もいる。それだけでそれの存在価値はあるということになる」


「そして、その救われる者とは、おまえのようなものだけではなく、心のどこかに告死された記憶が残り、死ぬまでの短い間になにがしかのことをする者も含まれる」


「……聞いたことがあるだろう」


「それまで無縁だったことを死の直前に始めた、急に優しくなったとかいう話を。あれはその影響だ」


「損得。効率性。そればかり追い求めている者にとっては、無駄に見えることも、少しだけ視点を変えれば別の姿も見えてくる。今はわからなくてもおまえも経験を積んでいけば理解できることになるだろう」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ