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ここ掘れワンワン♪♪  作者: 悠遠
プロローグ
1/20

狂ったゲーム

「ここ掘れワンワン♪♪ ここ掘れワンワン♪♪」


 場違いな童謡がスピーカーから流れ出し、鼓膜を不快に揺らす。

 心臓が鼓動を早め、過剰な危機感が脳に充満した。


 一秒にも満たない、けれど数分、あるいは数時間にも感じられる刹那の時間。

 その一瞬が過ぎたとき――このゲームに参加している、ということの意味を、嫌というほど思い知らされる。


 轟音。地面が爆ぜた。

 犬が、動いたのだ。


 童謡のリズムに合わせ、前足の巨大な爪が土を裂く。

 鉄でできた質量の怪物が、プログラムされた動作と本能の導きに従い、ただ掘る。


「さあ最初の犠牲者が出たのは赤チーム。初手で死ぬとは、目立ちたがり屋なのでしょうか~」


 無機質な明るさで司会者の声が響く。


 彼の口は半開きだった。声にならない息が、かすかに漏れるだけ。

 冷や汗すら出ない。脳が現実を理解しようと必死に動いている。


 ――異常だ。

 あまりにも異常で、異様だった。


 四メートル超の犬型ロボットが、人間ごと地面を掘り返している。

 その惨劇を、実況する司会者がいて、それを拍手喝采で楽しむ観客がいる。


 すべてが、狂っている。


 これは命を賭けたデスゲーム。

 あるいは――人生の敗者復活戦。


 彼らの“すべて”を賭けた死闘が、今、幕を開けた。


よかったらブックマークと評価をくれると嬉しいです。

感想も待ってます。


史上最高に狂ったデスゲームを描くつもりです。

応援よろしくおねがいします。

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