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1−35 魔法院(4)

水曜と土曜は午後の授業がない。

とりあえず書付けておいた、

ランディーの話した中で分からない単語を調べないといけないので、

図書室で調べる。

うろ覚えの、各書籍のこの辺りにこんな内容がなかったか、

という記憶を頼りに調べていく。

毎日昼休みにも図書室に来ているが、

何分、昼には時間がない。

ゆっくり調べられるのは嬉しい。

とは言え、2時の鐘が鳴る頃には授業の予習もしないといけない。

魔法院に時間が取られすぎて授業の予習が出来ないのはきつい。

明日は魔法院で土魔法を習うというのに呪文を書き出していくのを

忘れていたのに気付く。

明日の昼休みに調べよう。

3時の鐘が鳴る前に図書室を離れて魔法練習場に向かう。


水魔法の中級魔法2つを練習し、感覚を確認しておく。

私の場合は感覚を忘れると色々ぶち撒けてしまうから、忘れないようにしないと。

続いて風魔法を練習する。

水魔法師として授業を受けているから、

他の属性を授業で練習するのは躊躇われる。

自主練習でしか練習できない。

但し、第1属性ではないから威力は人並み程出ていれば良いだろう。

こんなもんじゃないかな?


魔法練習が終わって夕飯を食べて、

剣と短槍の素振りを終わってから入浴し、

授業の復習をする。

月火は魔法院指導の精神疲労で手がつかなかったから、

こんなに精神的余裕があるのは嬉しい。

魔法は随分上達したけれど、

他の教科も予習復習をしないと成績表が悲しくなる。

とは言え、蝋燭も馬鹿にならないのでそこそこで寝ることにする。


木曜の魔法院は、土魔法の講義と聞いている。

初めて会う土魔法師のデニス・レイランドは中堅という年齢に見える。

まず土魔法理論を教えてくれる。

土魔法とはつまり大地を扱う魔法であり、

大地の形状、性質を変化、変質させるものである。

土魔法は軍事的に野戦築城にて利用される例があり、

この事から地形変形を重視して指導が行われているとの事。

また、大地の成分を抽出し、操作するものでもある。

こちらは農地の改良に寄与するものであるが、

大規模な効果は難しく、

中級魔法のいくつかとして実現・指導されるに留まっているとの事。


これらの理論は、

流し見した学院図書室の参考書に書かれているレベルだった。

これなら図書室で復習すれば良い。


半時間の講義の後、

半時間の練習に入る。

木曜には学院の魔法実技の時間がある為、

1日1時間の魔法練習制限に引っかかりかねないのだが、

先日の火曜も学院の魔法実技の後、半時間ほど魔法練習をして問題がなかったから、

上層部から許可が出ているとの事だった。

土魔法の感覚は分かっているし、

最初の2つは水魔法に行き詰まっていた時に試しに練習してみていた。

つまりディグ(掘る)とフィル(埋める)はもう使用可能だった。

ちなみに水魔法の発動の参考には全くならなかった。

今回改めて教えてもらっても、

水魔法とは違い、ここで行き詰まるという事がなかった。

最初から発動するので、練習も早く進み、

結局5つの初級魔法を教えてもらった。

後は自主練習で練度を上げていくべきなのだが、

これも水曜以外に練習時間がない。

今週金曜はもう礼儀作法の家庭教師と面通しがあるのだ。

土曜はまたタウンハウスに戻らないといけないが、

昼は学院で食べて晩に帰る事にしたい。

でも、土曜は練習よりは参考になる魔法理論の本を探したい。

学院の図書室より魔法院の図書室で探した方が良いかもしれない。



魔法理論は難しいですね。

少しは魔法物をなろうで読んでいますが、

細かく書いてくれるのは独自設定の作者さんだけです。

改めて自分で似非科学理論を考えてみると、

まあランディーに喋らせた通りです。

風魔法に至っては、

風は自然現象としては大気圧の差、

じゃあ風魔法も圧力の差を作る?

真空を作るというのが一つの切り口かもしれません。

精霊魔法で風精霊に風を起こしてもらうには、

風神さまを呼ぶしかないみたいです。


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