優しいのに 臆病者だか ら
『 ちょっと 近くで 用事を してくる ね 』
事 の 悲劇 は ここから始まる 事となった。
あれから ニナナゴ 以外も 釣れるようになっ た 。
今度 お姉ちゃんに この お魚の 名前を 訊いてみよ・・・う
もう 10 才 だから 道の 行き方 以外は 馴れて来た。
昨日は 海釣りを して 今日は 川釣 り 。
どんな お魚 が 釣れるんだろ・・・う 。
期待しながら 竿を 投げて 待っている・・・と
『 そんなに 川を 覗いていたら 落ちます よ 』
∑ ;
見知らぬ 女の人が 注意を 促してくれた 。
その 女の人は 親切 に 教えてくれたの・・・に
・・・怖いと 感じてしまう 。
にっこり 微笑んでくれたの に
お姉ちゃんじゃないだけで 恐怖に 感じてしまう。
『 そんなに 川を 覗いていたら 危ないです よ 』
動物 が 触れられては いけないところに 触れられて 警戒しているかのように
表情を 強張らせてしまった。
会ったこともない 女の人に 急に 話しかけられて
こころの中で いっぱい 「 お姉ちゃ~ん 」 っ と 叫んで いた 。
ひどいことを 言われたわけじゃな い。
怒られた わけでもない。
本能が 怖いと 感じている。
・・・失礼のないようには したつもりだったけど
顔を 強張らせて しまった。
用事が 終わった後 お姉ちゃんに 起きたことを 話しながら
私は 泣いていた。
姿だけではなく 小さな子供のように わんわん ・・・泣い た。
『 怖かったね 大丈夫 大丈夫 』 と なだめられたけど
いつかは 私も この 島 の 大人に なるんだよ・・・ね
見知らぬ 人に 話しかけられて 泣いてる場合じゃない。
2才と 呼ばれてた 時期 には 悪いことをして 人に
囲まれたような 気持ちに なって 自分が 場違いに 思えていて
『 来て ・・・ごめんなさい 』っ と 想った日 も ある。
お姉ちゃんは 皆に 優しくて 人気 者で だれに 話しかけられても
平然としている。
バディさんの 数は 減ってきているらし い 。
見知らぬ 人たちに 話しかけられて おびえていたら お姉ちゃんの様な
バディさんには 成れな い。
お姉ちゃんの様な 人気者の 優しい 大人に 成れない。
・・・お姉ちゃんに なりた い 。
強くて 優しい お姉ちゃんの様な 大人に なりたい 。
話しかけて 来てくれた 女の人 は 優しいの・・・に
私が 臆病者 だ・・・から 。
すごく 失礼なことを してしまったんだ 。
そんな事を 考えていたら ・・・もっと 泣いてしまったのだった。