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【初めてのオフ会】
そうして、日曜日 オフ会当日となり、僕は駅前の集合場所についていた。NaNaらしき姿は見受けられないため、どうやら僕の方が到着は早かったようだ。僕はそわそわしながら、NaNaを待っていた。そうしていると、
「あなたがバルーン?」
と後ろから声をかけられた。振り返るとそこには見知った女性がそこに立っていた。
え、待ってなんで七瀬がここにいるんだ?
彼女の名前は、七瀬 栞。僕のクラスメイトでクラスでは僕と同じで、あまり目立たないが、性格は明るめで僕とは時々話す程度の仲だ。
「え…葛場?』
と言って彼女は、目を見開いていた。
「ちょっと待ってくれ、整理させてくれ。』
少し落ち着いて僕はこう尋ねる。
『NaNaが七瀬ということか?』
「うんそうだよ。ということは、バルーンは葛場っていうことだよね」
「そうなるな」
え…?世界狭くね?と思いつつ、
「とりあえず、オフ会をするために集まったわけだから、オフ会するか。何かしたいこと決まってるか?」
と僕は聞いた。