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絵のない絵本  作者: ひ~にぃ
1/1

~かしこいシマリスのお話~ 第一話

ここはどんぐりの木がいっぱい生えた大きな森。




たくさんのリスたちが生活しています。






でもリスたちは孤独が好きで、仲間をつくりません。




クルルもその中のひとりで、今日もひとりでどんぐりの実を集めては、




いろんな所に穴を掘って隠していました。








『ふぅ…。だいぶいろんな所に隠したぞ。』






『あっちにも、こっちにも…。それから…ええとぉ…。』






『う~ん。あとは忘れちゃった。まぁいいかぁ…。』










リスはとても忘れっぽいのです。










『つぎは、冬眠にそなえて枯葉を集めよう!』








リスはけっこう働き者です。




クルルが一生懸命、枯葉を口にくわえて集めていると、




後ろの方で”カサッ!”と音がしました。








『あぶない!!逃げろ!!』








クルルはすぐそばの木の上へ一目散にかけ上がりました。








『くそっ!逃がしたか!』








木の上から見ると狐が残念そうに見上げていました。








『はぁ、はぁ、あぶなかったぁ。』








『きのうも隣の木のキッキがあいつに食べられたんだ。』




『でも僕は注意深いから食べられないぞ!』




『ええと…。何してたっけ。…』








リスはとても忘れっぽいのです。








『おうちにも沢山木の実が集まったし、そろそろ冬眠しようかなぁ…。』






『つぎの春にはかわいいお嫁さんを見つけて子供をつくるぞ!』










クルルはやがてくる恋の季節をを夢見て、早々と冬眠しました。






























『ふぁぁぁ…よく寝た。…』








冬眠から覚めて外に出てみます。








『ふぅ…。まだ少し寒いや…。』




『あっちこっちに隠しておいた木の実をあつめよう!』




『でも…どこに隠したっけ?』










リスはとても忘れっぽいのです。










しばらくすると、何処かから『くるるるるぅ!』という声が聞こえてきました。




待ちに待った、恋の季節が来たのです。




リスたちは一斉にお嫁さんを求めて恋の歌を歌います。








『くるるるるるぅ!くるるるるるぅ!』








クルルも一生懸命歌いました。








『くるるるるるるるるるるるるるるぅぅ!!!』








すると縦じまのきれいな女の子が現れ…








『あなたの声、とってもステキね。』




『わたしと結婚してくれる?』




『きみのシマ模様もとてもステキだよ。』








二人はたちまち恋に落ちました。








つづく…。



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