ただひとつの窓にあなたの姿が見えるだけの海の底
生きることも死ぬこともできない孤独を
あなたは知っているから
ひとりぼっち取り残されて震える孤独を
あなたは知っているから
決して望んでいないひとりだけの空は広すぎて恐い
明るい空へ飛んでいきたいのに暗い空の方が近くて
せめて心に火を灯していたいのになにもかも濡れて
信じたらなにもかも奪われて捨てられて忘れられて
またひとりぼっち海の底で静かに暮らして夢を見る
ただひとつの窓にあなたの姿が見えるだけの海の底
あなたの言葉だけがぼくの友達でぼくの恋人だから
生きることも死ぬこともできない孤独を知っているあなたの言葉
ひとりぼっち取り残されて震える孤独を知っているあなたの言葉
底知れない孤独を知っているあなたの言葉だけがぼくのともだち
誰もが優しかった世界にいるよりもあなたの言葉だけが優しい海の底が愛しい
ひとりぼっちの海の底であなたの夢を見る幸せを誰にも奪われない幸せな孤独