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ミスを記憶ごと消去

作者: 行世長旅

俺には、消したい過去があった。


仕事で大きなミスをしてしまい、出世コースから一時的に外れてしまった。


その時の過ちを心に留めて会社に尽くし、今は何とか軌道に乗り直した。


しかし、ミスが無ければ俺はとっくに高い地位にいたはずだった。


そこで俺は何でも願いを叶えてくれるという神社に足を運び、かつてのミスを無かったことにしてもらった。


これで明日からは念願の高給取りだ……。

そう思いながら眠りについた。


ーーーーーー


俺は人生の出世コースを爆進している。


若くして常務取締役を任され、社内での信頼も厚い。


仕事で大きなミスをしたことなんて無い。


まさに人生の勝ち組だった。


しかし俺はこの日、大きな失敗をしてしまった。


ミスの原因はいろいろ重なっているが、一つ一つに大きな要因は無い。


強いて言えば、俺の経験不足だ。


こんな失敗なんて、従業員のうちに経験して勉強しておくべきものだった。


俺は役員から外され、下働きの身に戻された。


失敗の経験が無いことが失敗だったなんて、俺には到底納得出来なかった……。

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