魔法の開発
「今日は属性魔法を教える。まぁ俺が教えられるのは、火 風 土の3つだけどな」
いや、普通に凄いよね?普通1人1つでしょ?
流石は、元魔法師団長だな
「どんなふうにやるの?」
「やり方は、今まで通り魔力を制御する。この時、使いたい属性の魔力をイメージすることが大事だ、そして」
『我に従いし魔力よ!今、火の矢となりて敵を穿て!』
30メートルくらい離れた的に直撃させてるよ?!
本で見た時は、魔法はそんなに正確には飛ばないって書いてたのに?
「なんでそんなに、まっすぐ飛ぶの?」
「それは魔力制御が高いからだな。俺は火の魔力適性が元から高かったのと、練習したからな。ほかの属性だと、こうはなかなか行かないな」
やっぱり、父は偉大だったらしいな
「俺もやってみたい!」
「そうか、ならまずは火だな。さっきの《ファイヤーアロー》を撃ってみろ」
まずは魔力を集中、昨日の練習のおかげで少しだけど制御出来る魔力の量が増えてるのが分かる。
で、火のイメージ ストーブ?キャンプファイヤー?ガスバーナー? うん、矢ならガスバーナーかな
『我に従いし魔力よ、今、火の矢となりて敵を穿て』
いやこれ恥ずかしい!何の罰ゲーム?!
ガスバーナーの火はまっすぐ飛んだけど届かないし
「詠唱に迫力がないな?恥ずかしがりながらだと良くないぞ?」
いや恥ずかしすぎるから!
魔法練習が終わって、俺は家に帰った
「あなた、おかえり」
「あぁ、ただいま」
「上機嫌見たいね?どうかしたの?」
「いや、今日ケビンに練習をさせていたらあいつの出した炎が凄く安定していたんだ」
「凄いじゃない。あの子の魔力適性は最低レベルなのに!」
そうこれは、凄いことだ。俺は火の魔力適性は最大レベルだけどあんなに安定した日は起こせない
しかも…
「しかもアイツ、昨日に比べて魔力の制御量がほんの少しだけど増えてるんだよ!」
「それは本当なの?!」
「本当だとも!」
信じられない事だが、アイツの魔力制御は上がっていた。普通なら、ほんの少し上げるのにも3年を要すると言われているのにだ。
「これなら、アイツは将来1人前の魔法師になれるかもしれん」
「けれどあの子、剣も中々よ。1つの型を何度も何度も練習しているから、このままならあと5年もすれば1人前の騎士より強くなれるかも」
あと5年か、それならやはり…
「やはり、国立冒険者学校に行かせるべきか?」
この国では、10歳から学校に行かせることが出来る、行かせなくてもいいがあそこなら学べることも多いだろう。それにこの近辺には同年代の子供もいないから、友達作りには良いだろう
「その時になったら、ケビンに決めさせましょう」
「そうだな」
それまでは、俺らが教えられる事を精一杯教えきってやろう
そんな将来の話が、されてる中ケビンは森の中で考えていた。
詠唱恥ずかしすぎて、集中出来ないんだよね。無詠唱に挑戦してみるか?
よし、思い立ったら即実行だ!
しっかり魔力を集めて、ガスバーナーをイメージして飛ばす!
3メートルも飛ばずに落ちてしまった…
何が悪かった?飛ばすイメージを強く持ってみるか?よしもう一度!
今度は30メートルくらい飛んではいるが、全然まっすぐ飛ばない…
今度は銃弾をイメージしてみよう!確か、玉が回転するんだよな?
魔力を集めて、ガスバーナーのイメージをして、回転しながら飛ばすイメージ!
おぉ、30メートルくらいをまっすぐ飛ばせたぞ!これはもう、新しい魔法でしょ《ファイヤーピストル》と名付けよう!
これ、昨日の魔力を1点に集めるあの方法を使えば威力上がるんじゃない?
やってみたいけど今日はもう疲れたし、夕ご飯前だから帰るか。この魔法、明日見せてみようかな?
できる時は、2話投稿したいと思います