プロローグ
ふと思いついたので書きました。
もうひとつの作品と同時進行となりますが、よろしくお願いします。
また作品をより良くする為とモチベーション維持の為に感想や評価等頂けると幸いです。
「クッソ。飲み物がもう無い……」
冷蔵庫を覗き込みながら呟く。仕方ない、面倒だが買い出しに出掛けるか。早速服を外用の綺麗な服に着替える。
「いってきまーす」
家には誰も居ないがなんとなく口に出す。挨拶は気分的にも大切だからな。ルートは銀行でお金を引き出してから、最寄りのスーパーに向かおう。コンビニよりもスーパーが安いからな。
それにしても、1週間ぶりの外出のためなのか、妙に日差しが痛い。最後に外に出たのは学校だったか。俺が通う学校は、一応トップクラスの進学校だから、少し授業に出てテストでそれなりに点数を取れば進級できる。要は実力主義なのだ。
ちなみに家には俺1人。所謂引き篭もりってやつだ。両親は2人とも数年前に事故で他界。年の離れた兄弟が上にいるが、エリート街道を歩んだ末に今は海外にいる。その兄貴は基本結果を残していれば何も言わないため、俺の現在の生活は学校の成績によって成り立っている。
勿論、両親が死んだ事でかなりの遺産が入ってきたが、これには手をつけて無い。兄貴からの仕送りと俺の収入によって月々の生活がやり繰りされる。だが兄貴の仕送りはあまり使わない。
ともあれ基本的に縛りは無いため、俺は悠々自適に暮らしている。昼まで寝て起きてからネトゲ。飯を食って、風呂に入って予め録画していたアニメを鑑賞。趣味の小説を書いて、読書。ネットサーフィンして、またネトゲ。たまにスタジオに行ってドラムを叩く。大体はそんな感じの生活サイクルだ。ごく稀にランニングに出たりもする。
☆☆☆☆☆
そうこうしているうちに銀行に到着した。中は空いている。俺は早速機械を操作してメニューを呼び出す。画面には預金残高は251万円と表示されている。なぜこんなに預金があるのか。それは俺がふざけて書いた小説がちょっとしたヒットになり、印税が舞い込んできたのだ。続きをちょくちょく書いてるので、今でもお金は振り込まれてきている。5万円あれば確実に足りるだろうと考え、5万円を引き出した。
☆☆☆☆☆
考え事をしながら歩いていると、すぐにスーパーに着いた。買い物カゴを手に取って、まず確保するのはインスタント類だ。ラーメンやカレー等々、俺のような人間の味方の商品たちだ。そして次は飲み物。俺は基本的に水とコーラを選ぶ。よし、これで一通りは確保したな。もう用は無いので俺はさっさとレジへ行き会計を済ませて、重い袋を持って家に帰った。
☆☆☆☆☆
家に到着してまず最初に戦利品を冷蔵庫に詰め込む。インスタント系は某通販サイトのダンボールの中にストックしてある。
全ての戦利品を詰め込んでから服を着替えようとした瞬間、俺の身体に異変が生じた。
「ぅ……!!」
急に息が出来なくなった。いや、待て、落ち着け。どうしてだ? いや、原因を考えるより酸素を確保する方が先だ。深く息を吸い込もうとするが、出来ない。
やばい、苦しい。
視界が黒くなってきた。これが死なのか? クソ、苦しい。これは窒息死ってやつか? ああ、クソ、こんな事ならレアアイテムがでるダンジョンに潜っとくんだった……。最後の最後までネトゲとは、筋金入りだな、俺は。
とうとう俺は視界が全て黒くなり、意識を手放した。