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学生警察の活動記録《バトルレコード》  作者: 大道寺司
真夏の悪夢《サマーナイトメア》編
89/199

ヒーロー見参!?

 変な仮面を被った方々が出てきますが、既存キャラなので、良かったら正体を当ててみて下さい。

 6話くらい後に答え合わせが出来ます(予定)。

「? もしかしてこれ、まだ生きてます?」


 先程、撃った女の子はピクリとも動きません。

 しかし、異能力者は致命傷を受けると消滅するので、消滅するまでは動かなくても命を落とす程のダメージには至っていないということになります。

 あの人も左腕を負傷したようですし、一応、加勢に行くべきなのでしょうが、念のためもう一発。


 私は銃を女の子の頭部に向けます。

 次は少しも狙いを外すまいとしっかり狙いを定めて、発砲しました。

 しかし......


「!! 何も無いところから人が!!」


 突然、変な仮面を被った三人組が空中に現れ、そのうちの一人が私の放った弾丸をスナイパーライフルで撃ち落とした。


「随分と奇天烈な格好ですけど、何者ですか?」


 私が誰かを尋ねると、三人組は自己紹介を始めました。

 先ずは真ん中の黒い仮面の人からでした。


「俺は正義の味方、仮面ヒーロー、スナッチマン!」


 次は先程、私の銃弾を撃ち落とした青い仮面の人です。


「僕らもやるのか......えーと、仮面ヒーロー、スナイプマン」


 最後に赤い仮面の人です。


「......仮面ヒーロー、ファイアマン」


「お前を倒しに来たぜ、指宿!」


 威勢がいいのはスナッチマンさんだけで他の人はテンション低めですね。


「俺は指宿をやる。スナイプマンは負傷者を治療が出来るところまで運んでくれ。ファイアマンは向こうの加勢に行ってくれ」


 スナッチマンさんの指示に他の二人が同意を示します。


「まぁ、仕方ない。僕が適任だからね。あ......ファイアマン、敵討ちは頼んだ」


「分かった。し......スナイプマン」


 聞いてる感じですと、このままだと折角瀕死に追い詰めた女の子も回収されて、向こうに一人加勢しに行かれてしまうようですね。

 逃がしませんよ。


「《風神嵐舞ふうじんらんぶ》」


 私の作った巨大な竜巻を見たスナッチマンさんは何だか一瞬、面くらったような素振りを見せましたが、何かの攻撃の構えを取り始めました。


「《ヒーローパンチ》」


 スナッチマンさんの拳は空を切ったかのように見えました。

 しかし、次の瞬間、私の腹部に激痛が走ります。


「ぐっ......かはぁ......」


 パンチの衝撃を何かしらの方法で増幅して打ち出しているのでしょうか。

 竜巻は私のはしたない声と共に消え、私は地面に這いつくばることになりました。


 その隙に、スナイプマンさんは女の子と一緒にどこかへ消え、ファイアマンさんは向こうの戦闘に加わりに行ってしまいました。


「中々やるようですね」


 私は、回復系の異能でダメージを回復しながら立ち上がりました。


「そっちこそ。《ヒーローパンチ》をくらってまだ立てるってことは防御か回復系の異能も持っているな?」


「その通りです。回復する前に仕留めきれなければ勝てませよ?」


「成程。それは厄介......!!」


 私はスナッチマンさんが話している最中に《ボブの早撃ち》で不意打ちを仕掛けました。


「なっ!?」


 しかし、弾丸はスナッチマンさんにあたる直前で何かに阻まれ、地面に落ちてしまいました。


「《ヒーローアーマー》だ。そんな飛び道具など俺には効かん!」


「熱ならどうです? 《火炎放射》!」


 すると、スナッチマンさんは素早く炎をかわします。


「確かに《ヒーローアーマー》で熱は防げないが、避けないとは言ってない。今度はこっちから行くぞ!」


 スナッチマンさんは一気に処理を詰めて飛び上がりました。


「飛び蹴りですか? その位避けられますよ」


「《ヒーローキック》!」


 スナッチマンさんは私の言葉を無視して飛び蹴りをしてきたので、避けました。

 しかし......


「!? これは......目くらまし?」


 スナッチマンさんの《ヒーローキック》は私がいた地点に放たれ、その衝撃で大量の土煙が舞いました。

 どこかで足は腕の三倍の力があるなんて聞いたことがありますが、《ヒーローパンチ》の三倍の威力があると考えると納得の量の土煙で、辺りが全く見えません。


 このままではいつまた強烈な攻撃が襲って来るか分かりませんから、土煙を晴らそうと、風の異能を使い始めた途端、背中に違和感を感じました。


「何ですかこれ? 何かが私の中に入ってくる!?」


 私の中に侵入してきた異物は、何かを持って私の中から出ていきました。

 私は急な脱力感に苛まれた後、自分が奪われたものに気付きました。


 土煙が収まると、スナッチマンさんが見えるようになりました。私は、スナッチマンさんに奪われたものを返すように要求します。


「スナッチマンさん、返してください! それは私のものですよ? それに、人のものを無理やり奪うなんて、そんなのヒーローじゃありませんよ!」


「何を言っている? いつからお前のものになったんだ? これは元々こちらのものだ。それに、俺はヒーローはヒーローでもダークヒーロー系だ。目的の為に手段を選ぶつもりはない」


 この人は危険です。正体は分かりませんが、今の私には手に負えないような気がします。

 ここは何とか損害が出ないように時間を稼いで、王の凱旋を待つとしましょう。

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