再び戦場へ
「指宿の居場所は門田さんに転送してもらった。みんな行くぞ!」
竹中先輩の合図で全員が目的地に向かう。もう邪魔をするゴーレムはほぼいない。しかし、やはり《ラグナロク》のメンバーが行く手を阻む。
「それでは、予定通りにお願いします」
竹中先輩が言うと、夢想さんが純白の翼を顕現させ、壁山に向かって翔んでいき、壁山を掴んで攫ってしまった。
「はあ~。こんな美女を独占できるのは嬉しいけど、能力の相性が最悪なんだよな~。ついでに性か......んん~~~!?」
壁山は独り言を呟いていたが、何故か天子さんに遮られ、そのまま連れ去られた。
「さて、姉弟子達の相手は私たちだ」
城ケ崎さんの言葉と共に本人と剣崎さんが前に出る。
「《剣技王》の弟子による男女対決って訳ね。かかって来なさい」
「援護します。お姉さま」
相手側も了承したようだ。
「そういうことだ。お前たちは行け」
剣崎さんの言葉に背中を押され、学生警察のメンバーは再び指宿の元へ走り出す。
しばらくすると、見知った人影が私たちを待ち構えていた。
「あれ? 岸田君なんでまだ......いや、そうかそういうことね。」
「何か知っているのか? 風間君」
「さあ? どうだろうね?」
「そうか。竹中先輩。ここは一年生に任せて下さい」
「いいのか? 一度負けた相手だろ?」
「今回は糸川さんと切島君もいます。それにどうやら左目を負傷しているようですので、前回よりは充分こちらに有利です。先輩方は指宿を追ってください」
「分かった。無茶するなよ」
「ご健闘を」
先輩方は先へ進んだ。
「この程度のハンデで勝てると思わないで欲しいな。僕は、左目の一つくらい無くたって君達全員を倒すだけの力は持ってるし、岸田君自身がそのことはよく理解しているでしょ?」
「ああ。だが、悪をくじくのが私の仕事だ。最善を尽くす以外にないだろう?」
「口だけは達者だね。《旋風刃》」
風間君が攻撃を仕掛けてきた。しかし、その攻撃は私のいる位置を大きく外していた。
「うおっ。こっちかよ」
「......」
切島君と糸川さんは急な攻撃だったが、そもそも彼らの手前の地面が狙われていたらしく、無傷だった。
「岸田君、君は能力で《旋風刃》を認識出来るけど、その二人はやっぱり出来ないみたいだね。つまり、その二人は戦力でも何でもない、いつやられてもおかしくない足手まといさ」




