通りすがりの指名手配犯
正義散るの続きのシーンです。これを分かってないと何を言ってるのか分かりにくいです。私は、分かりません。
「通れないので、死んで下さい」
あーあ、びっくりした。
ちょっと道を開けろって言おうとしただけなのに、急に首を落としてくるんだから。
ムカついて刺しちゃった。
「お前、何者だ」
私が刺した男が尋ねてきた。
「幼女以外に名乗るつもりはないわ」
「は?」
男が何を言っているんだと言わんばかりの表情を浮かべた時、車の中から幼女たちの声が聞こえてきた。誰かに助けを求めているようだ。
「静かにしてなさい。あとでいっぱい遊んであげるから」
「車の中に複数の幼女......娘にしては顔つきもバラバラで数も多いようですね」
「お恥ずかしながら、ちょっと家庭の事情が......」
ギクーーー!!
流石に全部誘拐したのがバレるとマズイ。口封じが必要みたいね。
「何にせよ、こちらも見られると少しまずいので、消えていただきますよ」
男は、そう言って手にしていた刀で斬りかかってくる。
こちらも手持ちの包丁で応戦する。
しかし、武器の差を差し引いても、相手の方が上手だ。
「この強さ......一般人じゃない!」
「そちらこそ、一般人の割には中々戦い慣れている」
仕方ない。この手はあまり使いたくなかったけど、やるしかない。
「はぁーーー!!!」
「捨て身の特攻か。もう少し楽しませてくれても良かったのに」
男は少し残念そうに私の体を切り裂いた。
死なないっていいけど、死ぬほど痛い。元に戻るまでは。
私は、体を再生し、本来踏み込めない間合いから相手の意表をついて左目を狙う。
「ぐあっ......」
命中。男は左目を抑え、私から距離を取る。
「その能力......指名手配犯の黒野幼だな。能力は《時間逆行》。道理で何度やっても復活する訳だ。その幼女達もどこかから連れてきたんでしょう。いや、今は幼女の方々と言った方が正確かな?」
「バレたか。指名手配されると正体バレること増えるから困るな」
「ロリ限定のレズビアンなんて性癖の方が困りものでしょう」
「うるさい! バレたからにはここで死んでもらう!!」
男は急に右手を上げてこう言った。
「降参だ。これ以上戦うつもりはない。ここで見たことは誰にも話さない」
「いや、そんなの信用できるわけ.....」
言い終わる前には男はすでに消えていた。
ふと、目をやるとさっきの男に右腕を斬られたと思しき男の顔が目に入った。
その瞬間、私の中に何かが芽生えた。理性では幼女を愛しているはずなのに、男には例えショタでも興味が無かったはずなのに、目の前の男の顔にとても惹きつけられた。
「はっ! 右腕、治さないと」
彼が命を失うのを酷く恐れた私は、咄嗟に彼の時間を右腕が斬られる前まで戻した。
彼の右腕を治した後、一瞬だけ彼を連れて帰ろうとも考えたがこれ以上車に乗せられそうもないので、ゴーレムに見つかりにくい物陰まで移動させ、家路についた。
恋は盲目とはよくいったもので、この時の私は彼の制服がどこの学校のものか考えすらしなかった。
登場人物は幼、風間、死にぞこないの岸田君でした。もっと分かりやすく書けるように頑張ります。




