他ブロックの強者達
学園長目線です。学園長以外全員新キャラですがメインキャラになる予定なので、覚えてやってください。それでは、どうぞ。
Cブロックの二人が戦い始めようとしていた頃、学園長である僕は他のブロックの決着がつくのを目の当たりにしていた。
[Aブロック]
「くそっ、こいつ少しも動かず9人倒しやがった」
そう言った者が死亡エフェクトと共に消え去った後、フィールドに残ったのは、見渡す限りの氷塊と中心に銀髪ロングの少女。僕は各ブロックの勝者が決まれば勝者の名を宣言し、二つ名を与えることになっている。というわけで僕は宣言した。
「Aブロックの勝者は、吹雪氷華。与える二つ名は・・・《凍結の女帝》」
「有り難く頂戴します」
彼女は一礼し、フィールドを後にした。
[Bブロック]
「この格闘マニアが。残りが遠距離攻撃系の能力者三人で残念だったなあ。俺達は手を組んだ。三人対一人で勝てるかな?」
言われた少女はあきれた様子で言う。
「やれやれ。俺様はまだ能力を使ってないんだぜ?軟弱男子ども。勝てるに決まってんだろ」
少女はニヤリと笑い異能を発動。
「《炎獣 炎龍》」
彼女の出した炎が龍の形となり、三人の生徒に襲いかかった。
「喰らい尽くせ」
炎龍はその三人を喰い殺した。勿論、本当に死んではいないが。
「《燃焼脚》」
彼女の燃え盛る蹴りが突如、空中ではなくひそんでいた透明人間に繰り出された。
「せっかく最後の一人になるまで隠れてたのに焦って倒そうとして足音たてるなんてもったいない奴」
彼女は透明人間にそう言うと、金髪のツインテールをたなびかせ、その小さな体躯をこちらに向けた。
「学園長、俺様にも二つ名くれよ」
「御安い御用だよ。Bブロックの勝者は、緋ノ宮火憐。与える二つ名は・・・《燃焼少女》」
彼女は一礼して、フィールドを去った。他のブロックの試合を見に行ったようだ。
[Dブロック]
「《念動力》」
所謂、念力によってたくさんの生徒を倒している生徒がいた。このブロックの試合も終わりが近づいていた。
「よし。これで最後か?」
その生徒が全員倒したと思ったところで声がした。
「いや、君で最後だよ」
念動力使いの生徒が声に気づいた頃には声の主の双剣が疾風の如くスピードで、彼を切り刻んでいた。彼はBブロックの透明人間の生徒と同じ作戦だったが彼と違って詰めが甘くなかった。彼はフィールドのずっと上にいた。降りてくるのも速かったので恐らく彼は風の能力を持っている。という考察をしていると二つ名を思い付いた。
「Dブロックの勝者は、風間翔。与える二つ名は・・・《疾風の王子》」
王子のようなイケメンの彼も一礼してフィールドを去った。
[Cブロック]
二人の生徒の戦いが今にも始まろうとしていた。どんな戦いが見れるのか楽しみだ。