表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
学生警察の活動記録《バトルレコード》  作者: 大道寺司
真夏の悪夢《サマーナイトメア》編
53/199

《ラグナロク》の刺客

「はあはあ。どうして俺がこんな目に......」


「岩山守人。糸川結衣が仕掛けたワイヤートラップに引っ掛かり、身動きが取れなくなる」


「ん? 足に何か引っ掛かって......う、うわーーー!!」


 サヴァが執筆、朗読した通り、岩山守人は右足をワイヤーに吊り上げられて空中で身動きが取れなくなってしまった。


 岩山は、宙吊りのまま許しを乞う。


「俺は、何もやってない!! ゴーレムを大量に買い取るって女がいたからそいつに売っただけだ!!」


「だそうだ。斉木力。どうする? 私はこのような小者ごとき、逃がしても構わないが」


 サヴァは僕の方を見て意見を求める。


「これ以上ゴーレムを増やされても困るので、騒ぎが収まるまでは学生警察で身柄を保護しましょう」


 僕は、岩山降ろして手錠を掛けようとトラップに近づこうとした。


 しかし、突如、ワイヤーが切れて岩山が落下し始めた。


「おわーーー!!! し、死ぬーーー!!!!!」


 異能で止めようとするが、まだ霊ヶ峰との戦いの後遺症が残っているのか上手く力が出せない。

 糸川さんも、元々リボンを操作する能力をワイヤーという、本来は糸操作やワイヤー操作の能力で操るものに対して使っていた為、消耗していて対応が間に合っていない。

 サヴァはどうでもいいのか、ただ眺めている。


 もう駄目かと思ったその時、落下地点に半身サイボーグの女が現れて岩山を受け止めた。


「た、助かったのか?」


 岩山は安堵の表情を浮かべる。が、女の外見を改めて見ると、また怯え始めた。


「うわっ!? 何だあんた?」


「魂子にお使い頼まれた。ゴーレムをまた売って欲しい。取り敢えず、100体くらい欲しいみたい」


「あんた、あの指宿魂子って女の仲間か。助けてくれ。そうしたら格安で売るぜ。な? 悪い話じゃないだろ?」


 くっ。まずい。こちらで唯一、まともに戦えるのはサヴァだけだ。相手が《ラグナロク》のメンバーじゃ流石に分が悪いだろう。かと言って、ここで逃げてもゴーレムが増えてしまう。戦うしかないのか。


「サヴァ、あの人を倒せますか?」


「今は無理だ」


「どうして?」


「私の能力《未来作家フューチャーライター》は、起こしたい事象を主語と述語を明確にしてこの本に書き記す必要がある。従って、名前が分からない人間には使えない。」


「それ、向こうに聞かれない大きさで喋れなかったんですか?」


「おっと、私としたことが」


「どうするんですか。このままだと全員やられますよ」


 こんなやり取りをしている間に、女は機械でできた右腕にエネルギーを蓄えていた。


「悪いけどここで消えてもらう」


 彼女はそう言うと、右腕から強大なエネルギーを僕たちに向けて放出した。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ