強者達の集い
生徒二人と一般市民一人を無事に送り届けた後、僕はよっちゃんと花澤先生のいるところに合流した。
「ただいまー。状況は?」
「ただいまー、じゃありませんよ学園長。ゴーレムをできるだけ被害を出さずに誘導するのかなり苦労したんですよ。誰かと同じようにすぐサボる分身にすぐ弟子のところに行きたがる先生と一緒でしたし。でも、被害は出さずに約半数のゴーレムを誘導しました」
「ご苦労」
僕はよっちゃんの報告に対して労いの言葉をかける。
あと、今度からは分身を置いていくのはやめよう。分身はカッコいいが他人に迷惑をかけるなら控えるべきだ。
「それで? これだけ集めてどうするおつもりですか?」
「よくぞ聞いてくれた、花澤君。この子たちには土に還ってもらうよ。《威圧の魔眼》」
僕は能力を華麗に発動。
集まったゴーレムたちはひとりでに崩れ去り、後には何の変哲もない土だけが残った。
とは言え、ここも普段は市民が通る場所。土もどうにかしなければならない。
「そうだ。僕もゴーレム作ろっと。他人に出来ることは僕にも出来る。《錬金術》」
「はぁ、またすぐに変なことを始めるんだから」
よっちゃんが何か言っているが気にしない。
「素材は沢山あるからより丈夫にして体躯も大きく......」
「《神剣 攻の型 大陸砕き》」
突如、僕のゴーレムは強烈な斬撃に襲われ、木端微塵になった。
「探しましたよ、《剣姫》」
「どうやら本気で相手をしなくてはならない輩もいるようですね」
花澤先生が斬撃の主、《剣技王》に刀を向ける。
「学園長、少しの間、個人で動いてもよろしいでしょうか?」
「まあ、待て。僕のゴーレムには再生機能を付けておいた。足止めくらいなら......」
僕のゴーレムはすでに再生を完了していたが、次の瞬間、跡形もなく消滅した。
そこには銃弾が一つ転がっていた。
「今度は何者ですか!」
臨戦態勢に入るよっちゃん。
しかし、彼女を彼と合わせることは出来ない。他ならぬ彼の頼みである以上は。
「よっちゃん、僕の知り合いだ。少し話をしてくる。花澤先生も好きに動いてくれて構わない」
「分かりました。《剣技王》、場所を変えましょうか」
花澤先生は了承し、どこかへ去った。
しかし、よっちゃんはそうはいかなかった。
「待って。知り合いってこの前に校長室にいた人じゃないの? そうなら私も連れて行ってよ」
「駄目だ」
「......分かった。ちーちゃんにも考えがあるんだよね。生徒の援護に行って来るね。」
また、辛い思いをさせちゃった。
ごめんね、よっちゃん。




