その名は影山英二
俺の名前は雷鳴徹。今日は今回の騒動の最終決戦に向かうはずだったがその目的は既に果たされていた。
「遅い」
着いた先には一人の男がいた。人当たりの良さそうな紳士に応じるのは黄泉川さんだ。
「申し訳御座いません、ボス。この女の聞き分けが悪いもので」
「はあ?貴女が訳の分からないことばかり言うからでしょう?」
またも師匠と黄泉川さんの口喧嘩が始まろうとしたとき、ボスと呼ばれた男は二人を近くの木に縛りつけた。これは、影だ。
「これで邪魔な奴らは片付いたな。一年生は初めましてだな。私は《シャドウ》のボス、影山英二だ。この度は色々あって君たちと組むことになった。まあ、元から贔屓にして貰っているからせいぜい合同任務が増えるだけだがな。今回はもう引き上げてもいいが、折角だ。一年生と手合わせ願えるかな」
「ええ。是非」
隊長が返答するが・・・
「ただし、君以外だ」
「何故ですか?」
隊長も納得いかない様子だ。
「君は危険だ。下手に刺激したくない」
「それでは分かりません」
「今は分からなくていい。だが、いずれ分かる。既に兆しはあったはずだからな」
「・・・。分かりました。今日のところは引き下がります」
「よろしい。それでは、他の者、かかってきなさい」
俺は一つ質問をした。
「1対39でいいんですか?」
「いや、君達の戦力を把握するのが目的だからね。線引きはさせてもらうよ。《影武者》。」
すると影でできた武士が人数分出現した。
「これに勝てる者は倒して前においで」
この影武者はそれなりに強かったが少しずつ勝者が現れた。
「《放電》」
「《燃焼脚》」
「《虚像 複製》」
「八岐大剣」
その合計はたった4名。
「行くぜ!《剣蛇》」
すかさず、切島君が攻撃する。しかし・・・
「《影の巨腕》」
影山さんは影の腕を作り、切島君を掴んで岸田君に投げつけた。
「ぐっっっ。」
二人ともかなりのダメージを負った。加えて、
「《影の束縛》」
縛られた。
その隙に緋ノ宮さんが後ろを取った。
「もらった」
緋ノ宮さんの蹴りが影山さんの頭に直撃した。
しかし、緋ノ宮さんは縛られていた。
「《影の囮》。残念、それは偽物だ」
残りは俺一人。しかし、衝撃の事実が発覚した。
俺は既に縛られていた。




