相容れぬ二人
私の名前は黄泉川心。今日は学生警察と話があるので戦いのさなか彼らのもとに赴いたのだが絶対に会いたくない女に出会ってしまった。
「あら、《シャドウ》の黄泉川さん。どうしたのですか?」
《剣姫》花澤花音。この女、見た目は着物に身を包んだ黒髪美女。たたずまいにも品がある。でも頭の中ときたら・・・
(うふふ。今日も徹はカッコいいわ。二年生との交流戦で瞬殺されちゃったのは残念だったけれど、徹の強さはほかでもない師匠である私が保証するわ。でもまだ隙だらけね。もっと修業が必要だわ。)
これだよ。頭の中が弟子への愛情でいっぱい。本当にこんな事しか考えてないから私の能力が実質効かない。しかも、呑気に男に愛情向けてるのが独り身の私には非常に腹立たしい!
「《シャドウ》は正式に学生警察の傘下に入り、今後は学生警察の情報収集部門として活動することになりました」
私が言うと、彼女はすぐさま答えた。
「嫌よ。貴女、能力で人の心を読むでしょう?もし私の心が読まれて私の秘密が徹にバレでもしたら・・・」
だっっっから読めねえんだよ!!!なんならテメェが弟子のことストーキングしてるのバラシてやろうか!?
っといけない。
「とにかく、これはうちとそちらのリーダーが決めたことです。それで、今から合同で仕事です」
「仕事?」
「はい。《シンプル》は逃亡者数名を除いて全滅。うちとそちらは手を組んだ。残る勢力は《発明王》がつくったアレだけです。今から討伐します」
「仕方ないわね」
そう言って彼女は生徒達と共に私が指示した場所へ向かった。私も部下達に指示を出してから向かうとしよう。




