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学生警察の活動記録《バトルレコード》  作者: 大道寺司
合宿編
31/199

因縁

 俺はSという名のスナイパー。訳あって、秘密結社《エンデ・デア・ヴァルト》の幹部をやっている。

 しかし、今日はそういった肩書きとは関係なく、知り合いの様子見とかそういった用で学生警察の校舎に来ている。

 外からは、よく分からんが戦闘が行われており、時々、聞いたことのある声がした。

 何故、様子見に来て、外の様子が分からないかは訊かないで欲しい。決して迷子などではない。

 少し、ぶらぶらしていると思いがけない奴に出会った。絵に描いたような泥棒の格好だった。


「なんだ、泥棒やってんのか」


「あー、どうも。先輩」


 先輩。そう、俺とこいつは少し前まで同じ学校の先輩と後輩だった。


「何盗ったんだ?」


「教えられませんね」


「そうか、じゃあ死ね」


 そう言って、俺は後輩、Kに銃口を向けた。


「俺が、何故、あの時、お前に味方したか分かるか?生前に見たあの資料。本当なら、今、お前を逃がすべきじゃない」


 すると、Kが俺の言葉に反応する。


「先輩、あれを見たんですか?国家機密ですよ」


「遺言はそれだけか?」


 俺は引き金を引こうとしたが、その直前に銃は八つ裂きにされていた。


「何?」


 俺は驚きこそしたが、すぐに冷静になり、思考を巡らす。

 Kの能力じゃこんなことは出来ない。もう一人誰かいる。姿は見えなくても、微かな音、空気の流れの変化から考えられるのは、後ろ!


「そこだ」


 俺は隠し持っていたナイフを突き付けるが反応はない。


「逃げられたか」


 俺が漏らすとKが喋りだした。


「うちの高校ナンバー2の天才である先輩なら何が出来てもおかしくない。事前に対策はしてます」


「何故、俺を殺さない?」


「僕と先輩は手段は違えど目的は同じですから。生かす価値は充分にあります」


「そうか。お礼に一つ教えてやる。お前の幼馴染みがこの間、俺の部下のとこに来たらしいぞ」


「そうですか。なら、これで全員か」


「どう言うことだ?」


「先輩にだけ、教えましょう。僕の目的は先輩と同じ。そのために僕は新しい組織を作りました。それが、秘密結社《ラグナロク》」


 そう言ってKは姿を消した。

 秘密結社《ラグナロク》。恐らく、学生警察、秘密結社《エンデ・デア・ヴァルト》に並ぶ巨大勢力になるだろう。

 厄介な相手が増えたもんだ。

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