学生警察2トップ
照木愛火が一人称です。
「僕の力、見せてあげるよ」
その時、私たちの前に無数の武器が出現し、襲いかかってきた。
「何だこりゃ!」
「うわぁぁぁ!」
「ば、化け物だ!」
学生警察を襲いに来たはずの私たちは逆に襲われ、瞬く間に残った人員は手練れが私を含め、10名ほどになっていた。
「何をしたの?」
私が問うと彼女、学生警察の学園長はおもむろに語り出した。
「所謂、魔術ってやつ。僕の適正魔術は《錬金術》。今のは、空気中の窒素を鉄なんかに変換して武器を作ったんだ。原子って結局、陽子と電子と中性子で出来てるんだよね。だから、それらを組み換えるエネルギーさえ有れば、原子を別の原子に作り変えられる。それが僕の魔術、《錬金術》さ」
「そうですか。じゃあ、死んでください」
私は、すぐさま不意打ちを仕掛けようとするが、次の瞬間、武器であるスナイパーライフルが真っ二つに割れた。
「なっ!?」
「魔装具《転移剣》。僕の魔術は、こんな物も作れるのさ」
そう言って、彼女は一人で剣を振り回す。しかし、こちらの人員は瞬く間に減らされ、最後の一人となった。私もボロボロだ。
「斬撃の瞬間移動・・・テレポートそのものに慣れていても対応しきれない」
「じゃあ、とどめって、あれ? あっ、魔力切れた」
助かった・・・
ふと、見ると学生警察の学園長に襲いかかる男がいた。
「《暗鶚流暗殺術 烏》」
「魔装具《重力薙刀》」
しかし、その男、暗鶚麻志は学生警察の理事長が放った一撃で地にねじ伏せられた。
彼は別動隊のリーダーだったのだがどうやらあちらも彼以外は全滅のようだ。
すぐそこで、学生警察2トップが会話している。
「ごめん、ちーちゃん。取り逃がすところだった」
「よっちゃん。この前、僕に仕事中は名前で呼ぶなって言ったのに」
「え?あぁっ、コホン。学園長、この男はどうしましょう。《シンプル》の中でもトップクラスの腕利きと思われますが」
「理事長がそう言うとは、かなりの武人だね。いいよ。処分は任せる」
暗鶚さんは組織でもナンバー2の実力者だ。学生警察に身柄が渡るとこちらはかなりの痛手だ。
突如、瞬が満身創痍でテレポートしてきた。
「逃げるぞ」
「え?どうしたの?」
「《シャドウ》があれを使いやがってこっちは僕以外、全滅だ」
こうして、私達《シンプル》は、これ以上無い敗走を遂げた。




