《ロストレガリア計画》
模擬戦を終え、俺達は反省会を開いていた。教師、生徒合わせて45人いる。
「くそっ。どんな能力かすら分からなかったぜ」
緋ノ宮さんの愚痴に御劔先輩が答える。
「僕の能力は《未来方程式》。簡単に言うと未来を計算する能力だ。実は君の攻撃が全く当たらずに全て反撃されたのはこれのおかげなんだ」
これに続いて岸田君が質問する。
「万屋先輩の能力はなんだったのでしょうか」
万屋先輩ではなく竹中先輩が答えた。
「洋平の能力は《知覚共有》だよ。その名の通り、あらゆる知覚を共有出来る能力だ。汎用性がとても高い」
先輩方は凄い能力を持っているなぁと感心していると俺はふと疑問に思った。
竹中先輩の能力は何なのか。模擬戦では見た限り能力を使って居なかったのだが、もしかしたら御劔先輩や万屋先輩のように端からでは分からないだけかも知れない。
俺が質問しようとした時、外から轟音が鳴り響いた。
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外に出ると沢山の人が怪物を取り囲んでいた。どうやらさっきの音はこいつの仕業らしい。
ふと見ると、師匠が何かしている。
「《完全情報収集》」
これは師匠の能力?は、初めて見た。
「どうやら、《シンプル》と《シャドウ》とか言う組織が合同で発明王を倒そうとしていたみたいね。もっとも、あれは本人ではなく発明品みたいだけど」
凄いと感心する間もなく知らない声が闘いの火蓋を切る。
「《ロストレガリア計画》開始」
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私の名前は照木愛火。《シンプル》の構成員。今日は《ロストレガリア計画》の学生警察を攻撃する方のチームの指揮をとっている。
「任務は学生警察の施設の全焼と今、校舎にいる学園長と理事長の討伐。総員、作戦開始」
私は、任務開始の合図を淡々とこなし、私がリーダーのパイロキネシス隊の任務の為、異能を発動。
「《発火能力》」
そこで私は異変に気付く。瞬が似たことを以前に体験したのですぐに分かった。
「異能が封じられてる」
状況を把握したとき、二人の女性が近づいて来た。その内の一人が自慢気に語りだす。
「これが学生警察の長たる僕の能力、《威圧の魔眼》。この魔眼が作りし結界の中にいる限り、異能は使えない」
私はこう返す。
「こちらは殺し屋です。異能を使わずとも人くらい殺せます。それにあなたは異能封じの異能で隣の人はあなたの異能で異能が使えないはずです。別にそちらが有利な訳ではありませんよね?」
私は、口振りから察するに学園長であろうこの女性を完全に見くびっていた。すると、彼女はこう言った。
「それはどうかな?僕の力、見せてあげるよ」
彼女がニヤリと笑ったその直後、私は信じられない光景を目にした。




