戦場の悪魔
なんか駆け足になっちゃいました。すいません。
迂回して竹中先輩がいるビルに向かっていた一年生の正面から歩いてくる生徒がいた。夢想魔子先輩だ。201小隊隊長にして唯一のメンバー。先輩の実力は俺たちの予想をはるかに越えていた。
「多勢に無勢だ。いくぞ!」
一年生達が一斉に襲いかかる。しかし、先輩は全く歩みを止めず、鎌を自在に操り、その大半を倒してしまった。
残ったのは、切島君、斎木君、糸川さんだけだった。
「このクソ女。くらえ。《柔軟たる刃》」
切島君の刃が枝分かれし、先輩に襲いかかる。しかし・・・
「あ?(怒)」
先輩がキレた。切島君の刃を全てへし折ってしまった。
「っ!痛ぇな」
「次は僕がいくよ。《念動弾》」
斎木君が念動弾を放つ。しかし・・・
「おらよ」
先輩は鎌を高速で回転させ、それを念動弾にぶつけると軌道を変えて返してきた。
「何!?《念動弾》」
斎木君は相殺を試みるが失敗に終わる。
「威力が上げられてる。なんてテクニシャンだ」
斎木君もダメージを負った。無傷なのは結川さんだけだ。
すると、夢想先輩がなにやら喋り始めた。
「何よ?えっ、真がやられた?すぐ行く」
状況から判断するに、万屋先輩が連絡に使える何かしらの能力を持っているのだろう。
そう思っていた次の瞬間、夢想先輩の目の前にいた三人は瞬殺されていた。
「これが私の能力、《悪魔》よ。悪魔の力をその身に体現する能力」
先輩はそう言い残して背中に生えた黒い翼で飛び去った。
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モニターを見ていたら後ろからやや聞きなれない声がした。竹中先輩だった。
「いや~。まさか透明になって襲ってくるなんてびっくりしたよ」
俺は先輩に問いかける。
「じゃあ、どうして万屋先輩はやられてないんですか」
「いることさえ分かれば、洋平には見えるからね」
「?」
俺は疑問に思い、もう一度モニターを見る。すると、万屋先輩が誰かと戦っていた。
「能力を生かしたいい作戦だったけど、僕には見える。もうすぐ魔子さんが来る。君の透明化をそれまでに解除出来なければ僕は自滅しよう」
「だったら、《虚像 複製》」
透明化の解除とともに数人の岸田君が出現し、万屋先輩に襲いかかる。しかし・・・
「残念。ゲームオーバーだ」
万屋先輩の銃に右足を撃たれ、虚像を維持出来なくなった岸田君に悪魔の鎌が降り下ろされた。




