二年生の実力
「は?」
目が覚めると俺はベットの上にいた。ふと、目をやると師匠がモニターを見ながら話かけてきた。
「目が覚めた?負けたのだし、しっかり見学なさい」
モニターに目をやると、俺を狙撃した男と他に二人の二年生がいた。
「《改造銃 性能特化 弾速》」
「さっすが真。イチコロじゃん」
「真さん、一年生がこっちに向かっています」
「今回はあくまで迎撃態勢だ。問題ないよ。洋平」
「何?あんた、真の作戦に不満あんの?さっき、桐谷も御劔も迎撃しに行ったでしょ」
「いや、でもリーダー格の生徒二人以外は迂回してこっちに向かっているので」
「成る程。魔子、迂回した一年生の殲滅に行ってくれ」
「O.K.すぐに帰ってくるから」
「さて、二人はどうしてるかな」
俺はモニターを見ながら師匠に訊く。
「あの三人は?」
「徹を倒したスナイパーの男が202小隊隊長、竹中真。ちょっと不良っぽい女が201小隊隊長、夢想魔子。堅物そうな男が202小隊の万屋洋平よ」
「強そうな先輩ばかりだ」
俺がこぼすと師匠が言った。
「瞬殺されたものね。まだまだ鍛練なさい。さあ、残りの二年生、桐谷隼人と御劔遊夜の様子を見るわよ」
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「あ~あ、他の一年生行っちゃったねぇ」
「良いじゃねぇか。こいつら一年のエースみたいだしな」
師匠の説明によると、初めに喋った、チャラそうな男が御劔遊夜でもう一人の厳つい剣士が桐谷隼人らしい。
「あなた方はここで足止めさせて頂きます。《無限の氷槍》」
吹雪隊長の氷の槍が桐谷先輩を襲う。
「なかなかやるじゃねぇか」
桐谷先輩は凄まじい速度で氷槍を斬り落としていく。
「あっれ~?桐谷君押されてない?」
「お前、ホントにムカつくよな」
「余所見してんじゃねぇ!」
先輩方の会話中に緋ノ宮さんが御劔先輩に飛び膝蹴りをくらわせようとした。しかし・・・
「おっと」
御劔先輩は懐から少し大きめのサバイバルナイフを取り出し、緋ノ宮さんの右足を攻撃を避けるついでに斬り落とした。
「ぐぁぁぁぁぁ」
「残念。見えてました」
御劔先輩は挑発的な笑みを浮かべる。
「まだ異能がある!《炎獸 炎龍》」
しかし、御劔先輩は攻撃を全て避け、その度に小さな投げナイフで緋ノ宮さんを傷付けていく。
やがて、緋ノ宮さんは全身傷だらけになり、異能を使う体力も無くなった。
「緋ノ宮さん!」
「隙あり。《倍速行動 二倍速》」
「なっ!?」
吹雪隊長の注意が緋ノ宮さんに向いた瞬間、桐谷先輩は少し数の減った氷槍を全て斬り落としながら吹雪隊長に近づき、斬り伏せてしまった。
「氷華!」
「君もここまでだよ」
吹雪隊長を心配した緋ノ宮さんも御劔先輩のナイフで倒された。




