始まり
時は平成。異能を用いた犯罪が絶えない中、そのような犯罪に立ち向かう学生警察と呼ばれる者たちがいる。そしてこの俺、雷鳴徹はこう思った。学生警察になって犯罪を沢山取り締まれば・・・
「モテるのではないかと!」
一瞬の沈黙の後、入学式場がざわつきだす。まさか!
「声に出てたのか?」
俺が羞恥に身を染めていると、学園長が口を開いた。底知れない何かを感じる不思議な女性だ。大人びた外見とは裏腹に言動はどこか子どもじみている。
「皆さん、静粛に。ところで君、モテたいなら早く二つ名持ちにならなくちゃね」
「二つ名持ち?」
「二つ名持ちとは実戦で通用するレベルにある者のことだよ」
「どうしたらなれますか?」
「そうこなくっちゃ。これより、新入生同士で新人戦を行ってもらい、上位4名を二つ名持ちとする。準備が出来次第、演習場に集まるように。それでは、解散!」
俺は絶対に勝つという決意を胸に演習場へと歩きだす。かくして、俺の確かにあったらしい高校生活が始まった。
第一話お読みいただき、ありがとうございます。
最後の意味深な伏線(?)の回収はかなり先になりますが、最後までお付き合いいただけると嬉しく思います。
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