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美少年で人生やりなおそ  作者: うもうぶとん
幼少期編
32/73

侵入者再び



精霊使いのコミュニティ…そんなものがあるのか。もし本当にそんなものがあるなら見てみたい。

精霊使いに関する情報は専門書に頼ることでしか得られないことが多い。精霊使い自体の数が少ないこともあるが、それよりなにより精霊使いが統括機関に管理されていないことが大きな要因となっている。


自由に暮らしている彼らの詳しい情報は、独自のつながりを持っている専門家でさえ集めることが難しい。

彼らが少しでもストレスだと思ってしまえば、周りの精霊はその心の機微に敏感に反応し本人の力に大きく影響してしまう。そうなってしまうことを恐れて多くの専門家は詳しい研究をできないでいる。

すなわちそれは、新しい精霊使いが知れ得る情報も限られているということだ。


そんな現状もあり、俺も精霊を使役する術をあまり知らないでいた。

しかし、この男の言うことが本当ならばぜひそのコミュニティに入って情報を集めたい。

情報だけではなく、精霊についての話も聞きたい。


問題はこの男が信用に足る人物かどうか、それだけである。


場が膠着し、どうしたものかと頭を抱えていると



 「ブラウニング公爵!困ります!ここには許しを得たもの以外入れるなというアーサー様からのお達しがあるのです!いくら公爵でも…それになぜ貴方まで…」

 「俺は新しい精霊使いの件で呼ばれたまでだ」

 「そうそう、そんでこいつの案内係を任されたんだよ。そのことについてはアーサーに俺から話す。それにどうせ侵入者はもういるんだしいいだろ」

 「侵入者とは…」

 「見れば分かるさ」



入り口が騒がしくなり、人が降りてくる気配がする。

声と会話からするにランスロットとワイアット、後もう一人は聞き覚えの無い声だ。

間もなく彼らの姿が入り口から現れた。困惑しているランスロットと飄々としているワイアット。


それにもう一人、見たことのない男がいる。


グレーの艶やかな長めの髪で、ブルーの切れ長の瞳と無表情が相まってかなり冷たい印象を受ける。

黒いローブの下から白い軍服のような服と立派な剣が見え隠れしている。

この人も統括機関の関係者なのだろうか、でもそれならワイアットがここに連れてくるはずがない。

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