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美少年で人生やりなおそ  作者: うもうぶとん
幼少期編
22/73

つかのまの








意識がはっきりとしない。


目が開かない。体が重くて思うように動かない。


あれからどうなったんだっけ…悪魔が来て…ユリエルが…

そうだ…ユリエル…




 「――が変わるなんて――せん。――してみないと――」

 「そちらに――したら――んじゃない。――で――――ます」

 「そんな――。――機関も――――るんですよ、――――できない」




誰かが喋っている声がする。父様の声がする。


父様…


かろうじて指がぴくっと動いた。でもちゃんと父様は気づいてくれた。


 「ウィル!聞こえてるかい?ウィル?」


父様の声で段々意識のもやが晴れて行く。必死にまぶたに力を入れて、少しずつ持ち上げる。


 「と…う…さま……」


ほとんど声は出ていなかった。それでも強く手を握って父様は俺に応えてくれた。


 「ウィル…ウィル…よかった。二日も眠ったままだったんだよ…」


父様の声は震えていた。俺は父様の手を握り返した。


 「…ゆ…りえる…は…?」

 「無事だよ。お前のおかげだ。マリウスも無事だし、ルーも元気だ」

 「よか…った…」


ホッとしたのもつかの間、また俺の意識は遠のいた。






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