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悪魔の継承3  作者: 夜海 来火
第5章 白龍本部襲撃作戦
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83話 バーリルの進化

球体の中に引きこもったバーリルは幼少体から少年体へと成長した姿で球体から姿を現した。

少年体となったバーリルは松田隼人とトネイルへ向け問いかける。

「ジャア、ドイツカラ遊ブ?」


松田隼人は死神の黒剣デスブラックソードを手に持ち、バーリルへと走り出した。それと同時に悪魔の邪眼グラヴィレイの重力変化でバーリルの周りの重力を重くし、バーリルに斬りかかった。

バーリルを斬りつける瞬間、バーリルはニヤリと怪しげな笑みを浮かべた。

「ホイッ!」

バーリルは松田隼人の振りかざした剣を片手で掴み取ると、もう片方の手で松田隼人に殴りかかった。

松田隼人はそのパンチを何とか避けたが、バーリルは続けて殴りかかった。

(こいつ、重力の影響を受けていないのか⁉︎)

松田隼人がそう思うほどのスピードで、バーリルは攻撃を仕掛けてきたのだ。

バーリルの周りには超重力が掛かっているのにも関わらず、バーリルは連続攻撃を仕掛けてくることができるのだ。

「ぐっ!」

松田隼人は一瞬の隙を突かれ、殴り飛ばされてしまった。重力変化で態勢を整えた松田隼人はトネイルに問いかける。

「奴は銃弾で殺すことはできなかったのか⁉︎」

「あぁ!銃弾を何発も奴に撃ち込んだが、傷は負っても、まるで痛みを感じていないかのように動いていた!」

「痛みを感じないか。困ったな、俺の重力をものともしなかった。奴を止められる術は……」

松田隼人は考え込むと、トネイルが提案を出した。

「痛みを受けないとはいえ、奴は元々は人間だ。身体が動けなくなれば死んだのも同然。奴の身体を粉々にするまで攻撃すれば」

「……今から俺の言うことに従え。できるだけでいい、できるだけ奴に銃弾が直撃するように残りの銃弾を撃つんだ」


松田隼人はトネイルにそう言うと、邪神の弓矢デイモンアーチェリーを構え、3本の矢をバーリルに向けて放った。トネイルも2発の銃弾を放ち、その直後、松田隼人は死神の黒剣デスブラックソードを構えてバーリルへと走り出した。

バーリルは2発の銃弾と3本の矢を難なく回避したが、その銃弾と矢はUターンするように進行方向を変え、またバーリルへと飛んで行った。

「アリャ⁉︎」

バーリルは背後を振り向き、矢を避けたが銃弾を左胸に掠めた。するとまた矢と銃弾が進行方向変えてバーリルへと飛んで行った。

するとバーリルが矢と銃弾に意識を集中している背後から、松田隼人が剣で斬りつけようとしていた。

「うおおおおお‼︎」

「アリャリャリャ⁉︎」

松田隼人はバーリルの腰を斬りつけ、上半身と下半身とに分裂させた。


分裂した身体に向かって上半身には矢が、下半身には銃弾が進行方向変えて襲いかかった。

松田隼人はその場に膝をつき、バーリルの様子を伺っていた。

「よし、俺らの勝ちだ」

バーリルの身体は上半身と下半身に分かれたまま、その場に倒れていたままだった。

「ク……クッソォォォ‼︎コノヤロォォォ!」

バーリルの上半身は突然声を上げた。上半身だけでもまだ生きていたのだ。

「コイツ、不死身なのか⁉︎」

「まぁ、上半身だけの奴は今何もできない。立ち上がることさえできないさ」

トネイルにそう言った松田隼人はそのままバーリルの様子を伺っていた。



一方、江川とクラネを相手にしていたシェリーは戦いながらもバーリルのことで頭がいっぱいだった。

(やはりバーリルが少年体まで進化したのか⁉︎先ほどよりも強い邪気を感じる。このままでは、あの姿にまで到達してしまう!私が止めなければ!)

シェリーは江川とクラネに背を向けて、バーリルのいる場所へと向かって飛行して行った。

「逃がすか!」

「えぇ!行くわよ!」

江川とクラネは飛行して行くシェリーを追いかけて行った。






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