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悪魔の継承3  作者: 夜海 来火
第5章 白龍本部襲撃作戦
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82話 独立パーティ朱瑩

トネイルは松田隼人ら独立パーティ朱瑩の突如の参戦に驚きを隠せずにいた。

「独立パーティ朱瑩あかだま⁉︎俺たちを死守するだと⁉︎」

「何だ、信用できないのか?」

「お前は二度、黒虎連合の神谷シンと交戦している。すまないが信用はできない」

「一度目は仕方なく戦った。二度目は少し興味が湧いただけだったが。まぁ、お前が信じるにしろ信じないにしろ、こちらがやることは一緒だ」

松田隼人はそう言うと、バーリルが起き上がりこちらに四足歩行で走って来ていた。

「コロス‼︎」

れるもんならな」

松田隼人はそう言いながらバーリルの周りの重力を重くし、バーリルの動きを封じた。

バーリルは地面に這いつくばり、動けなくなってしまった。

「さあ吐いてもらおうか。ジラ・バーバリタスはどこにいる?それと悪魔の継承インヘリタンスが保存されている場所も言え」

「……オマエ……コロス……!コロシテヤル……‼︎」

「……会話が成立しねーな」

松田隼人はそう判断すると、バーリルに向けて邪神の弓矢デイモンアーチェリーを構えた。

その武器はかつて山田真司が使っていた武器だった。

松田隼人は弦を引き、矢を放とうとするとバーリルが重力に対抗し、起き上がろうとしていた。

松田隼人は起き上がろうとするバーリルに矢を放ったが、バーリルから放たれた魔力によって矢は弾かれてしまった。

バーリルから放たれた魔力はバーリルの身体を包み込み、やがてその魔力は丸い球体と化してしまった。バーリルは卵のような球体の中に閉じこもってしまったのだ。



その様子を監視していたガルドは、その球体を見て何が起きたのか気づき、また少し怖気付いていた。

「あれはまさか、進化・・をする気か⁉︎」

ガルドは卵の中に閉じこもったバーリルに対して警戒し始めた。



トネイルと松田隼人は卵の中に閉じこもったバーリルをどうするかを考えていた。

松田隼人が球体に親指を指しながら問いかける。

「どうする?この卵みたいなものを割ってみるか?」

「……別に構わん。もしかしたらその球体の中で回復しているかもしれないからな」

「よし、やってみよう」

松田隼人はそう言うと、死神の黒剣デスブラックソードを構え、卵に斬りかかった。

しかし、その剣で卵を斬ることはできなかった。まるでその卵は石のように硬く、球体に傷一つ付けられなかった。

「この球、硬い!」

「なら、再び奴がこの球体から出てくるのを待つしか無いのか」

トネイルと松田隼人は卵からバーリルが現れるまで気長に待つことにした。


一方、クラネとシェリーの戦いは江川 隗の参戦により、クラネが有利となっていた。

シェリーはクラネと江川を相手にしつつも、何か嫌な殺気を感じていた。

(この溢れんばかりの邪気……。まさか、始まったのか?進化・・が……。なら、私が死ぬわけにはいかない!ここでこいつらを倒さなければ!)

シェリーはクラネと江川を見て、両手から魔術で雷を発生させた。

雷は江川とクラネに襲いかかると、クラネが鎖状でできたムチを使い、雷を防いだ。

「私のムチは金属製よ!雷は効かないわ!」

「気をつけろ!津波を起こして俺たちを流す気だ!」

江川はそう言うと、江川の言う通りシェリーは魔術を使い津波を発生させた。

クラネは津波をムチで切り開こうとしたが、ムチはまだ雷を帯びていた。雷を帯びたムチが津波に触れると、津波全体が雷をまとってしまった。

「や、やば!」

「俺に任せろ」

江川はそう言うと、江川の身体を覆うように死神のオーラが出現し、死神はその津波を抑え止めた。

死神は津波を止めると、江川の持つ刀の中に吸い込まれるように消えてしまった。

シェリーは戦いながら、バーリルの嫌な邪気を感じていた。

(邪気がデカくなっていく……!間違いない!)



その頃、松田隼人とトネイルは卵からバーリルが出現するのを待っていた。

しばらくすると、卵に割れ目が現れ、卵がボロボロと崩れ出した。

「お出ましか。回復でも済んだのか?」

松田隼人はそう言いながら死神の黒剣デスブラックソードを構えた。

するとその球体から身長160cmくらいの筋肉質な少年が現れた。

先ほどまで120cmの幼少な姿だったバーリルが成長していたのだ。

バーリルは松田隼人とトネイルを睨みつけてこう言い放った。

「ジャア、ドイツカラ遊ブ?」




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