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悪魔の継承3  作者: 夜海 来火
第5章 白龍本部襲撃作戦
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78話 第3の人格

デュージルでもなく、ジウルでも無い新たな人格、ゴルガ。彼は何者なのか、メルタは問いかける。

「ゴルガだと?君の人格は白龍連合側のジウルと、黒虎連合側のデュージルだけじゃなかったのか?」

「デュージルは確かに黒虎連合側だが、ジウルは白龍連合側ではない。奴は黒虎連合と白龍連合をさまよっていた頃の人格だ。そして俺は白龍連合に身を置く人格。ゴルガとは白龍連合で与えられたコードネーム。つまりお前らからして見れば、第三の人格ということだ」

「ということは、お前は俺たちを殺すつもりなんだな?」

「当たり前だ。お前たちは侵入者だからな」

ゴルガは金刀を構えてメルタにそう言うと、メルタは刀を手に持ち戦闘態勢になった。

しかし、戦おうとするメルタをネヴァは止めようとする。

「敵の司令室はすぐそこなんですよ‼︎こんな所で戦ってる場合では!」

「奴はデュージルじゃない!金刀のジウルと謳われた白龍連合のゴルガだ!恐らく逃げようと背を向ければ瞬殺される。まともに戦っても、勝てるかどうか」

「……メルタさんはある程度デュージルさんの隙を作って下さい!俺がその隙を突いて、刀の柄で頭を叩いて気絶させる」

「わかった。トルシャも銃で応戦を頼む」

メルタはそう指示を出すと、トルシャは銃を構えながらネヴァに言いかけた。

「あの時、デュージルの頭を撃ち抜いた方が良かったかもな」

「……くそっ!」


するとメルタは刀を構えてゴルガへと走り出した。走り出したメルタに向けてゴルガは斬撃波を放つと、メルタはその斬撃波をギリギリで避けた。

するとメルタは紅い色の石を取り出すと、その石の力によって自らの周りに煙幕を発生させた。

「魔法結晶か!なかなかレアだぞ、黒虎兵!」

ゴルガはそう言いながらまた煙幕を斬撃波で切り払った。

するとメルタが煙幕の中からゴルガへと真っ正面から急接近して来ていた。

メルタがゴルガへと攻撃を仕掛けた瞬間、ゴルガは態勢を切り替え、メルタの身体に金刀を突き刺した。


しかし、その金刀は突き刺さってはいなかった。メルタの身体をすり抜けていたのだ。

「なるほど」

ゴルガはそう呟くと、背後からメルタが攻撃を仕掛けていたことに気づいた。

ゴルガはその攻撃を回避して避け、金刀をメルタへと投げつけた。

メルタは飛んできた金刀を持っている刀でガードすると、そのガードした隙を突かれゴルガに殴り飛ばされてしまった。

するとメルタを殴り飛ばしたゴルガの背後からネヴァが刀柄で攻撃を仕掛けていた。ゴルガはすぐにネヴァの攻撃に気づき、宙を舞っていた金刀を掴み取り、ネヴァの攻撃を回避して避ける。

するとネヴァは刀の持ち方を瞬時に切り替え、ゴルガを斬りつけようとするが、ゴルガもネヴァに斬りかかった。

お互い、金属音を響かせながら刀を交えていると、ゴルガが一瞬の隙を突いてネヴァの刀を弾き飛ばした。

刀を手から放してしまったネヴァにゴルガは容赦無く斬りかかったが、メルタがその攻撃をガードし、ゴルガを蹴り飛ばした。


蹴り飛ばされたゴルガは態勢を整え、メルタに話しかけた。

「なかなか良い武器を持っているな。魔法結晶に悪魔武器の魔族の影写モンスターズシャドウ。自らの姿をホログラムのように写し出し、まるで分身しているかのように見せる武器だったな」

「良く知ってるな。白龍連合は悪魔武器のことはあまり知らないはずだが」

「俺の脳内にはジウルの記憶とデュージルの記憶もある。お前たちのことは良く知っているということだ」

「そーいうことか」

メルタはそう返事を返すと、また刀を構えてゴルガへと走り出した。ゴルガもメルタに対して迎え撃つと、メルタとゴルガが刀を交え合った。しかし、一瞬の隙を突いてゴルガはメルタを蹴り飛ばすと、メルタは建物の壁に衝突し、その場に倒れ込んでしまった。

そんなメルタの姿を見てゴルガは言う。

「さて、終わりにしよう」



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