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悪魔の継承3  作者: 夜海 来火
第5章 白龍本部襲撃作戦
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66話 7ヶ月間の修行へ

「その後、悪魔の継承インヘリタンスを奪われた松田隼人は、仲間たちの生存を確認したが、生きていたのは矢崎朱希羅と江川 隗だけじゃった。そしてその三人は敵に狙われる可能性があると判断し、それぞれ独立行動をすることにしたのじゃ」


キルビスは三代目悪魔王の暗殺の事実をシンに話すと、シンはふと疑問に思い問いかけた。


「じゃあ、あの人間界に出現した悪魔界のようなものは……」

「最強の魔術師は世界を四つに分ける際にある仕掛けを施していたのじゃ。襲撃された側の世界が人間界を利用して戦力を保つように。天使と悪魔を平等なものにしたかったのじゃろう」

「それが最強の魔術師の誤ちなのか。じゃあ、白龍連合のボスのジラ・バーバリタスを倒せば、悪魔界は解放されるってことだな」

「その通りなのじゃが、今のお主ではジラ・バーバリタスには歯が立たないだろう。あの松田隼人でさえ圧倒されたのだからな」


シンは言葉が詰まってしまった。

確かにこの前の灯城との戦いも、ギリギリ奇跡的な勝利だった。

自分の力では本当に、無力に等しいかもしれない。そう思ったその時、キルビスは俺に問いかけた。


「お主は魔人化することができるのじゃろう?」

「え、あ、はい。ですが、連続で変化はできません。一回の変化には最小で30分の睡眠時間と変化に耐えるスタミナが必要です」

「30分睡眠して、魔人化の効力時間は何分くらいじゃ?」

「2、3分です」

「なるほど、睡眠時間の10分の1とその時のスタミナ量か」


キルビスはそう納得すると、少し考え込んだ。少し間を開けるとキルビスはこう言い放った。


「ワシがお前の修行を見てやろう。決戦の日までは7ヶ月あるんじゃろ?時間は充分ある」

「本当ですか!」

「しかし過酷な修行となるじゃろう。覚悟ができたなら、来るんじゃ」


シンは少し考え込んだ。

修行するとなるとしばらくはパーティにはいなくなるだろう。大丈夫だろうか。

まぁ、デュージルやトルシャ、それにネヴァだ。大丈夫だろう。


シンは決意を固めてキルビスに言った。


「修行をお願いします!」



その頃、黒虎連合本部の会議室では、各パーティの司令塔たちがその会議に参加していた。あのデュージルもいた。


「では、一ヶ月後。白龍連合本部への総力を賭けた襲撃作戦を行う。目的は二つ。ジラ・バーバリタスの討伐と、白龍連合の勢力低下だ」


黒虎連合による総力を賭けた襲撃作戦の準備が着々と進んでいた。





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