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悪魔の継承3  作者: 夜海 来火
第1章 混乱の中に動く者
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4話 松田隼人、降臨

「姫を頂くだと?何故だ?」


ガルドは突如現れた松田隼人にそう問うと、松田隼人は答えた。


「貴様らに説明している暇はない。邪魔をするなら、殺す」

「ガルド!ユリシスを連れて早く逃げろ!こいつは俺がやる!」


俺は以前にガルドから渡された武器、剣を構え、そう言うと、ガルドは答えた。


「増援を呼ぶ!それまで死ぬなよ!」

「死なねーよ!」


俺はそう答えると、ガルドはユリシスを連れ、天魔の聖堂を去って行った。


すると、俺は松田隼人に問いかけた。

「松田隼人とか言ったか?人間界を救った英雄にしちゃあ、随分乱暴なマネをするな」

「俺の邪魔をするなら殺すと言ったが。少し遊んでやる。せいぜい足掻け」


松田隼人は死神の黒剣デスブラックソードを構え、俺にそう言うと、その瞬間、凄まじい殺気が感じ取れた。


(ここまでの殺気!感じるだけでわかる!こいつは……やべぇ!)


俺はそう確信すると、松田隼人は俺に向かって走り出した。

俺はすぐに反応し、剣でカウンターを仕掛けたが、松田隼人は気がつくと俺の背後に移動し、死神の黒剣デスブラックソードで斬りつけようとしていた。


(速いっ‼)


俺はその場から回避したが、右肩を浅く斬りつけられていた。

すると今度は、死神の黒剣デスブラックソードが剣を向けた状態で飛んで来た。


(剣を投げた⁉)


俺は自分が持っている剣で、飛んで来た死神の黒剣デスブラックソードを防ぐと、今度は俺の周囲360度から無数の矢が飛んで来ていた。


松田隼人が死神の黒剣デスブラックソードを投げた直後に、邪神の弓矢デーモンアーチェリーから無数の矢を放っていたのだ。


俺は矢を避けようと、バク転しながら回避しようとしたが、身体中に切り傷を負ってしまった。幸いにも致命傷はなかった。


「ぐっ……!」

「もう足掻けそうにもないな」


松田隼人はそう言うと、両手に悪魔の鉄拳ブレイカーを宿し、俺に向かって拳から衝撃波を放った。



(ここか……。俺はここで、死ぬのかな……)



俺はそんなことを思いながら立っていると、セツヤのことを思い出した。


自分の身を投げ出してまで、俺のことを守ってくれたセツヤのことを思い出したのだ。


(いや、ここで死んだらダメだろ。俺は、ここでこいつを、倒して……)



すると、俺の左手から放たれた雷撃により、衝撃波は砕けた。


「こいつを倒して、セツヤを助ける‼」


(こいつ、魔法結晶無しで魔術を……‼)


松田隼人はそう思っていた。



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