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悪魔の継承3  作者: 夜海 来火
第4章 凄絶な戦いの中で
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54話 希望へ

リミッター解除が解けてしまい、絶体絶命のリケッドを守ったのは、射撃の虎と言われるトネイルと女戦士のクラネだった。

しかし、灯城を前に手も足も出ず、トネイルは標的を一つに絞ることとした。

トネイルは灯城が扱う大剣だけでも壊すという判断をしたのであった。


灯城はトネイルとクラネにこう呟いた。


「貴様らに勝機があったとするならば、この小僧がリミッター解除をして俺を倒すしかない。お前たちの希望は無いと思え」

「いや、まだあるさ。微かな希望がな!」


トネイルはそう言うと、二本の拳銃を構え、銃弾を何発か灯城へ撃った。

灯城は銃弾を剣でガードし、何発か銃弾を防いでいたが、あることにすぐ気がついた。


(この銃弾、刃の同じ部分にしか当たっていない!このまま一方的に受けていれば、折られる!)


灯城はそう気づくと、銃弾を自力で避けた直後にその場から離れた。

しかし、すかさずトネイルはその剣の刃の一箇所を狙って銃弾を放つ。3発ほど銃弾を放ち、剣の刃に当たったのは1発だった。

剣の刃は一箇所だけ凹んでいた。ちょうどトネイルが撃ち続けた部分だ。


「この剣を壊すというのは、満更でもないようだな」

「当たり前だ!射撃の虎を舐めるな!」

「いや、舐めてはいない。寧ろ高く評価してやる」


灯城はそう言うと、トネイルは一発の銃弾を放った。その一発の銃弾は剣の刃の部分に直撃すると、剣の刃に銃弾が貫く大きさの穴ができた。その穴が原因となり、灯城が持っていた剣は折れてしまった。


「これでお前の武器は消えた!銃弾を防ぐ術もない!これで死ね!」


トネイルは銃弾を撃った。その銃弾は灯城を撃ち抜こうとしたとき、灯城は飛んできた銃弾を素手で握り潰した。


「高く評価してやるが、敗北は認めん。たかが剣を失った程度だ」


灯城は握りつぶした銃弾を手から離すと、少しニヤついたように言った。


「やはり、拳がぶつかり合ってこその戦いだ!こうでなくては!」




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