表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
悪魔の継承3  作者: 夜海 来火
第4章 凄絶な戦いの中で
55/146

50話 愚かなる勇気

北側拠点では神谷シンの参戦により、シンと灯城の戦いとなった。

魔人化できないシンに対して、灯城はリミッター解除の状態に突入した。


「まずは、そうだな。戦場を整理しよう」


灯城はそう言うと、大剣を今まで見せたことない長さに変化させた。灯城の大剣は柄を握り回すと大きさが変化するのだ。

しかし、今回変化させた大きさは北側拠点の建物よりも長く変化していた。


「何をする気だ……⁉︎」

「皆、気をつけろ!」


黒虎兵たちはそう言い、警戒態勢を取ったが、灯城はそのバカでかい大剣を横に振った。


「伏せろッ‼︎‼︎」


シンはそう皆に告げ大勢を低くした。するとシンの真上を何かが通り過ぎていった。恐らくこれは大剣の刃だ。

シンは立ち上がり、皆は無事かと後ろを振り向くと、そこには伏せた仲間とその仲間を押し潰そうとしている建物があった。

あの大剣は建物も全て斬っていたのだ。


「逃げろ!建物が落ちてきてるぞ!」


シンはそう叫ぶと、何人かが反応したが、足がすくんで動けない者もいた。

そして、何人かは建物に押し潰されてしまった。

北側拠点の全ての建物は灯城の一撃によって破壊されてしまった。


「これでまぁ、大体は片付いただろう。後は残りカスを掃除するだけだ」


灯城はそう言い、大剣を元の長さに戻した。俺は灯城の方向を振り向き、アザエルを剣の姿に変化させた。


「お前は絶対許さねぇ‼︎」

「実に愚かしいな。貴様のような者を勇気のある戦士と言う者もいるだろうが、俺からすれば、ただの死ぬことを知らない間抜けだ」

「そうだな、俺は死ぬことを知らない。まだこんなとこで死なねーからな‼︎」

「その調子で来い」


灯城はそう言い、人差し指で自らの方向に指をクイクイさせると、シンは剣を持って灯城へと走り出した。

そしてシンは真っ正面から斬りかかった。しかし、灯城は軽くその攻撃を避けると、シンは剣を突きつけようとした。しかし、その突きも見切られ、灯城はシンが持っている剣の上に乗りこう言った。


「攻撃が単調だな。これでは戦いにならん」

「なめんな‼︎」


シンはそう言うと、剣の刃に雷の魔力を注ぎ、剣の刃は雷の魔力を帯びた。灯城はすぐにその場から飛び、地面に着地した。

そして背後を振り向くと、すぐそこに雷撃を帯びた剣を持ったシンが斬りかかっていた。

しかし、灯城はシンの足下に足を引っ掛け、シンを転ばせると、倒れ込んだシンに剣を向けた。


「遊びは終わりだ」


灯城はそう言い、剣をシンへと振り下ろした。


(クソ!手も足もでねぇ!リミッター解除してるからか、クソ!死ぬ!)


シンがそう思ったその時、その剣は何者かによって防がれた。

その剣を止めたのはリケッドだった。


「ほぅ、ゴルシャの旧い友か」


灯城はそう言うと、リケッドは灯城を蹴り飛ばそうとした。灯城はその蹴りを剣でガードし、リケッドとシンから少し離れた。


「リケッド、まさかお前!」

「少しは骨のある奴が出てきたな」


シンと灯城は気づいていた。

リケッドとリミッター解除の状態に突入していたのだ。






評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ