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悪魔の継承3  作者: 夜海 来火
第4章 凄絶な戦いの中で
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46話 最後の切り札

キシラが召喚した騎士たちを攻略したセツヤは、矛先をキシラへ向ける。

キシラは二本の短剣を構え、セツヤにこう言った。


「騎士たちを攻略したからと言って甘く見ないことだ。俺が得意とするのは接近戦」

「悪いが、感情がある君では僕に攻撃することは不可能だ。何があってもな」


セツヤはそう言い放つと、キシラが短剣を構えてセツヤへと襲いかかった。

しかし、その攻撃は案の定、セツヤには当たらなかった。


(これが超重圧ハイプレッシャー。デュージルが言っていた通り、攻撃がすり抜けているような感覚だ。だが、実際に攻撃を外しているのは俺自身……。最後の切り札を使っても構わないかもしれないな)


キシラはそう考えると、セツヤが風圧弾を放った。キシラはその風圧弾をぎりぎりで避け、セツヤへと話しかけた。


「お前にいいものを見せてやる」

「……」


セツヤは黙りながら戦闘態勢を取った。




その頃、その建物の地下にある監視室。

建物内の全ての部屋をモニターで見ることができる部屋にガルドが現れた。


「ククク、どっちが勝つか。キシラか。セツヤか」


モニターに映っているセツヤを見て、ガルドは顔色が変わった。

そして慌てた口調でこう呟いた。


「まさかキシラめ、アレを開ける気か?開けられたとするなら、セツヤは殺されるだろうな」




その頃、キシラは目を閉じて額に左手を添えた。するとキシラの身体中に何やら文字が刻まれ始めた。

数秒でその文字はキシラの身体の中に入って行くかのように消えると、キシラは目を開けた。

セツヤはそんなキシラを見て驚いた。

見た目は全く変わっていないが、雰囲気はまるで別人になり、無表情で完全に落ち着いているのだ。


その姿をモニターで見ていたガルドはこう呟いていた。


「やはりそうだ。奴は開けたのか……白の門ホワイトゲートを」

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