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悪魔の継承3  作者: 夜海 来火
第3章 再会の時
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36話 悲壮な再会

「来たぞ……‼」


デュージルは目を橋へと向けそう言った。


その橋は谷の上に建設された大橋で、横幅もかなり大きな橋だ。

その橋を白いフードを被った男が歩いていた。


「カウントをする。カウントが0になったら襲撃するぞ」

「「「了解」」」


デュージルの指示に従い俺たちはそう返事を返した。

俺たちがいた場所は橋から少し離れた谷の上の林の中だ。


「3……」


デュージルはカウントダウンを始めた。白いフードを被った男はこちらに気づいている素振りは見せていない。


「2……」


ネヴァは刀を構え、トルシャは拳銃を構えた。そして林から飛び出す態勢を俺たちは取っていた。


「1……」


俺たちが飛び込もうとしたその時だった。





「誰だい?そこにいるのは」




橋の上に立っていた白のフードを被っていた男は俺たちの存在に気づいていた。

デュージルは舌打ちをした後、俺たちに指示した。


「お見通し。ってわけか。行くぞ」



俺たちは林から飛び出し、白のフードを被った男の目の前に立った。


「お前はこの先には行かせないぞ!」


デュージルはそう白のフードを被った男に言うと、白のフードを被った男はこう言った。


「へぇ、君たちか。君たちのことは知っている。豪蓮という名のパーティで、あの剛迅パーティも倒したらしいな」

「お前は何者だ!随分、俺たちのことを知っているようだが」


デュージルの問いかけに白のフードを被った男は答えた。


「君なら僕のこと、わかるんじゃないかな。なぁ、シン」

「……ッ⁉」


俺は驚いた。俺の名前を知っていた。それにこの声は以前に何度も聞いたことがある声だ。



その時、その男は白いフードを脱ぎ捨てた。

その男の素顔を見た時、俺は動揺を隠しきれなかった。



その男はセツヤだったのだ。



以前と比べて前髪が短くなっているが、間違い無くセツヤだった。


「せ、セツヤ……なのか……?」


俺は震えた声でそう問いかけると、セツヤは少し口角を上げながら答えた。


「久しぶりだね。シン」

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