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悪魔の継承3  作者: 夜海 来火
第3章 再会の時
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34話 天空界襲撃

悪魔界とは対をなし、天使たちが生活する天空界。

その天空界の王に君臨するのが天使王だ。



ニ代目天使王のラファエル。身長は210cmという人間より少し大きめであり、大きな二つの翼を持ち、白銀に輝く鎧を身につけている。

彼は初代天使王のゼウスに次ぐ優秀な王であると天使たちから言われていた。



そんな天使王の神殿に、一人の人間が現れた。

その人間は白のコートを来ていて、顔をフードで隠していた。



「白龍連合の人間だな。何の用だ?」



天使王はそうフードをかぶった男に問いかけると、その男は顔も見せずこう答えた。



「お前を殺す」



「それはまことか?」

「確かめな」

天使王の問いかけにフードを被った男はそう答えると、一本の剣を構えた。

すると、フードを被った男は天使王に向け走り出した。天使王は二本のレイピアを構えそれに対抗した。


天使王の一本のレイピアとフードを被った男の剣が交わると、その二つの剣から荒々しい衝撃波が辺りに飛び散った。



「お主、その剣は現世に3つしか存在しない天魔武器の1つ、魔覇の神剣ジ・ブレードだな。」


天使王はそう言うと、フードを被った男にもう一本のレイピアで斬りつけようとした。

しかし、その攻撃はフードの男に当たらず、フードの男と天使王はお互いに距離を取った。


「お前のそのレイピア。それは天使武器の退魔の草薙剣ホーリーレイピアだな。それを二本も扱うとはさすがだ」

「お主が天魔武器で来ようと、武器は使い方でその機能を発揮する。我に敗北はない!」


天使王はそう言い、輝く翼を羽ばたいてフードを被った男に向かって行った。

フードを被った男はそんな天使王に迎え撃った。



「ぐはぁ‼」



何かがドスンと倒れ込む音が神殿に響き渡った。

神殿には翼に無数の傷跡がついた天使王が倒れ込んでいたのだ。

フードを被った男は倒れ込んだ天使王の首元に剣を添え、こう言った。


「武器は使い方によっては、機能を発揮する」

「お主……その眼、そうか、我は人の目を見ればその者の未来を見ることができる。だが、それが逆手に出てしまったようだな」

「お前は俺の眼を見過ぎた。お前が見た未来はお前の敗北だ。お前は俺の未来を何一つ見ることはできなかった」


フードを被った男はそう言うと、天使王の首元に剣を貫いた。

しかし、天使王はまだ微かに何かを言っていた。


「お主……の……未来……シ……ともに……」



天使王はそう言い残すと息絶えてしまった。






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