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悪魔の継承3  作者: 夜海 来火
第2章 連合領地争奪戦
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28話 新たなる参戦者

「いくわよ!」


高らかに声を上げるクラネは、華麗にムチを操り、ゴルシャの左腕と右足をそのムチで巻きつけた。


「今よ!」


ゴルシャの動きが止まったその一瞬を俺はつき、俺は左手に溜めた雷の魔力を背後に放電させ、瞬間的な速さでゴルシャに接近した。


そしてその雷が宿った左手でゴルシャにパンチを放った。



殴り飛ばされたゴルシャは、地面に着地し、俺たちを睨んだ。


「やってくれるじゃねぇか」


まるでライオンを怒らせたようだった。しかし、俺たちは屈しなかった。

するとゴルシャは高速で俺の背後に移動してきた。俺は背後をすぐ振り向いたが、そこゴルシャはいなく、ゴルシャはクラネの背後に移動していた。



「しまっ……」


俺はクラネの背後に移動したゴルシャに銃を向けたが、クラネはゴルシャによって殴り飛ばされてしまった。


俺は構わず銃を撃った。

しかしゴルシャは銃弾を高速移動しながら避けた。銃弾のスピードよりゴルシャのスピードのほうが速かった。


「くそ!」

「鈍いな」


ゴルシャは俺にそう言う。

俺は迫ってくるゴルシャに向け、剣で迎え撃とうとしたが、ゴルシャは俺の剣をスライディングで避けつつ、俺の足下からアッパーを放ってきた。


俺は殴り飛ばされ、空中を舞い地面に倒れ込んだ。

クラネも左腕でゴルシャのパンチを防御したせいか、左腕が動かなくなってしまっていた。



そんな俺たちにゴルシャは話しかける。


「話になんねぇな。そんな実力で俺を倒すつもりだったのか?」


ゴルシャはそう言っていると、黒虎連合の誰かが叫んだ。

「援軍だ‼ここを奪い返すぞ‼」


黒虎連合の援軍がこの北側拠点に到着したのだ。



ゴルシャの前に、あの男が立ち上がった。


その男は倒れ込んでいる俺を見た後、ゴルシャを睨みつけた。



「もう、負けないッスよ」

「またお前か。今度こそきっちりあの世へ送ってやるよ」


ゴルシャはそう言い放った。

ゴルシャの前に立ち上がったのはリケッドだった。

リケッドは援軍に所属していたのだ。



「もう今までとは違う。俺の戦いを見せてやる!」


リケッドはそう言うと、今までとは違った戦闘態勢をとった。





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