表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
悪魔の継承3  作者: 夜海 来火
第1章 混乱の中に動く者
16/146

14話 死にたくねぇんだよ

壊滅的状況にあった黒虎連合は、全勢力を用いて領地奪還作戦を行うことに。


俺がいるパーティが命令された奪還領地は、数日前まで黒虎連合の東側領地であった3つの拠点。

その3つの内の1つの拠点を奪還するよう指示された。



敵地にはそれぞれ二組ずつパーティが防衛をしているとの情報も得ていた。





しかし、その3つの拠点には、一組ずつしかパーティはいなかった。





しかし、俺たちの前に12人もの敵。パーティ三組分の人数が現れた。






敵地Aでは、他のパーティが敵地Bへ移動していると、ハゲ頭の隊長がこんなことを言い出した。



「バカな!一つの拠点にそんなに人数がいるはず無いだろう!それも、なぜ敵地Bだけなのだ!」

「どうやらこれが敵の作戦でしょう。4対4で戦闘を行うより、12対4で各個撃破するほうが、敵も有利です」


隊長の問いに、女性戦士は答えた。

しかし、隊長は問いかけを続ける。


「だが、何故だ⁉元々は4対8!最初からこちらは不利だったはず!敵はこちらの戦力が劣っていることも知っているだろう!」

「……敵地Bへ行ったパーティは元々3人だけのパーティだった。しかし、昨晩、そのパーティの4人目が入隊したと聞きました。それも、アタッカー。敵はそのアタッカーが入ったことを知っていたのかもしれません」

「どういうことだ!スパイでもいるというのか!」

「いえ、それはわかりません。しかし、敵が各個撃破するのならば、わざわざ敵地Aと敵地Cの間にある敵地Bから狙うでしょうか。これはあくまで私の推理ですが、この戦いは、白龍連合にその“アタッカー”の力を試されてるように思います」



「どちらにせよ、早く行きましょう。敵地Bに着き次第、僕が暴れますから」



若い男性はそう言うと、そのパーティは俺たちがいる敵地Bへとどんどん向かって行った。






一方、12人もの敵に囲まれた俺たちのパーティはパサーであるデュージルが指示を出そうとしていた。


(3対1では分が悪過ぎる。それに敵が必ずしも3対1で来るとは限らない。恐らく大人数で1人を狙うだろう。一度引くしかなさそうだが、360度敵に囲まれている……)



するとデュージルは指示を出した。


「トルシャ!ネヴァ!神谷!俺の下へ来い!」

「「「ッ!」」」



俺たちはデュージルの近くへ駆け寄った。デュージルの左手にはミニサイズの黒い箱ブラックボックスが握られていた。



デュージルの左手を見た敵は、剣を構え、デュージルに接近した。


「悪魔界へ飛んで逃げる気か!」



デュージルは箱を開けようとしたが、もうすぐそばに敵が迫ってきていた。



(くそ!間に合わない!)


デュージルはそう思った瞬間、俺はデュージルから離れ、接近してきた敵を殴り飛ばした。


「神谷……ッ!」



「かかれ!」


3人から離れた俺に向かって、11人の敵は攻撃を仕掛けてきた。



「俺はここで、こんなとこで、死にたくねぇんだよ!」



俺はそう言い放つと、俺へと攻撃をし掛けた敵は皆、吹っ飛ばされた。

吹っ飛ばされた敵は起き上がり、俺の様子を伺うと、敵は驚いていた。



俺の身体を覆うように蒼い骸骨が宿っていたのだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ