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悪魔の継承3  作者: 夜海 来火
第5章 白龍本部襲撃作戦
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94話 魔術師の復活

悪魔の継承インヘリタンスを取り戻した松田隼人は身体の三割を悪魔化させ、バーリルの前に立ち上がった。

その様子を伺っていた江川やリケッド、クラネ、トネイルはこう共感した。

“最強の魔術師”の復活だと。


「お前は2分で片付ける」

その言葉にバーリルは過剰に反応し、松田隼人へ怒りを向けた。

「2分で片付けるだと⁉︎言ってくれるな!」

バーリルは怒鳴りつけた直後、松田隼人へと襲いかかった。しかし、松田隼人はバーリルの攻撃を避け、バーリルの腹部に強烈なパンチを打ち込んだ。

「グオッ‼︎‼︎」

ひざまずけ」

松田隼人はそう言うと、腹部を両手で抑えているバーリルはゆっくりと膝を地面に付けた。

(バカな!この俺が、このバーリルが跪いているだと⁉︎こんなことが許されるものか‼︎)

バーリルはすぐに立ち上がり松田隼人に正面から攻撃を仕掛けたが、松田隼人の悪魔の邪眼グラヴィレイによる重力変化でバーリルの身体は急激に重くなり、地面に押し潰されてしまった。


「聞こえなかったのか?跪けと言ったんだ」


松田隼人はそう見下しながら言った。

バーリルは必死に抵抗しようとするが、重力で押し潰されている身体はピクリとも動かず、重力によって押し潰される圧はどんどん増していった。

(身体が押し潰される!このままでは……死ぬ‼︎)

バーリルは身体中の全ての力を使い、なんとか起き上がった。

なんとか起き上がったバーリルは重力変化を耐えながら松田隼人へゆっくりと歩き出した。


「この程度の重力……!まだ動けるぞ!」

「ならもう少し強くしよう」


松田隼人はそう言うと、重力変化の効果が先ほどの2倍ほどになり、再びバーリルは地面に押し潰された。

「ぐお!」

「なんだ、もう終わりか?」

松田隼人は地面にめり込むバーリルに向けて余裕な態度を見せていた。圧倒している。

(バカな!さっきまでこいつにはこんな力無かったはずだ!それにこいつはまだ力を隠してるようではないか!)

バーリルは地にめり込みつつも松田隼人を睨みつけていた。

手も足も出ないバーリルに松田隼人はトドメを刺すかのように魔神を自らを覆うように出現させた。

(なんなんだこの男はッ⁉︎)


「散れ」


松田隼人はそう言い放ち、松田隼人を覆っている魔神がバーリルに拳を振り降ろした。

その攻撃を直に食らったバーリルは腕や足、首がバラバラに散り、無残な姿となった。

「腕も足も首もなければもうお前は動けまい。……終わったな」

松田隼人は悪魔化を解除させた。


「こんなはずが!この野郎が!」


なんとバーリルはまだ生きていた。頭部のみとなったバーリルでもまだ息をして言葉を話しているのだ。

しかし首だけの状態ならば、腕も足もないため、攻撃することは一切不可能だ。

「往生際の悪い」

松田隼人はその頭部のみとなったバーリルにトドメを刺そうと歩き出すと、何者かが松田隼人を蹴り飛ばした。

「ぐっ!」

「そこまでだ。松田隼人くん」

それはガルドだった。瞬間的にそこに現れたガルドはバーリルの頭部を抱え、松田隼人へ話しかけた。

「その悪魔の継承インヘリタンスは返そう。もう使う必要もないからな」

「まて!ユリシスはどこにいる⁉︎」

「ユリシスか?ユリシスなら逃げられたよ。俺も行方を追っているが、どこにいるのかわからなくてね。彼女には参ったものさ」

ガルドは松田隼人の問いに答えると、ガルドに抱えられた頭部のみとなったバーリルが松田隼人に向けて怒鳴った。

「今度お前を見つけたときは、ズタズタにしてやる!松田隼人!」

「では」

ガルドはバーリルの頭部を抱えたまま、その場から姿を消してしまった。








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