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恋をしようか、屍のように

作者: 遥 夏

猫のように恋をしよう

近くに寄り添い

君に好きだと言いたい気持ち

君に嫌われたくない気持ち

目を薄くひらいて

微笑みかけて


狼のように恋をしよう

遠ぼえをとばし

君をさがしだしたい気持ち

君を追いかけつづける気持ち

息が荒く乱れて

希望噛み締めて


屍のように恋をしよう

深い夢に舞い

君は思い出してくれるかな

君は忘れているのかな

いとおしさに狂って

悲しみを呪って


自分らしい恋をしよう

ありふれたどこにでもある

つまらない気持ち

退屈な気持ち

柔らかい薄曇りに

キスの温もりを知る


自分だけの恋をしよう

相手の都合も考えず

はちゃめちゃに熱烈に

どうしようもないくらい好きだ

ただそれが伝わればいい

たとえ嫌われても


屍のように恋をしよう

ひたすらに口をつぐみ

君の幸せだけを願う

君だけの幸せを願う

流れ星の見えない夜空

冷たく流れる雨水

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― 新着の感想 ―
[一言] とても愛おしくてとても狂おしい、そしてこの苦味は積み重ねたからこそだと思います。 胸が痛くて辛くて熱くなるお話をありがとうございました。
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