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-休日-

今日は土曜日。


昨日あんなことがあったから正直学校あったら休んでた。


ばらさないって約束で、キ…ス…しちゃったけど保障はないしね。


月曜学校行きたくないな…


「…優紀?具合悪いのか?」


お兄ちゃんが心配して部屋まで来てくれた。


でも、さすがにお兄ちゃんにも昨日の事は話せない。


「ううん。大丈夫。」


「俺、今日も学校で仕事あるから行くけど、なんかあったらすぐ連絡しろよ!」


「うん。今日、気分転換に出かけてくるね。」


「わかった。気をつけろよ!」


お兄ちゃんは学校に行ってしまった。


こういう気分が沈んでる日は、久々に女の子の格好して買い物行こう!


そう思ったら、気持が少し軽くなった。


「よーし!メイクして買い物行くぞ!!」


我ながらこういう切り替えは得意だな。


中学の時はできなかったのに…こっちきてお兄ちゃんや智に会ってからかな。


「よし、バッチリ!鍵も閉めたし。行ってきます。」


……


「ふぅ。いっぱい買い物して楽しかった。晩ご飯の買い物して帰ろうかな」


今日は、シーフードカレー。


また、お兄ちゃんのリクエスト。


2週間に1回はカレーなんだもん。ちょっとあきちゃうな。とか、考えながらスーパーを回ってると…


「ちょっと!楓!聞いてる?」


「えっ…!?」


今、一番聞きたくなかった名前が聞こえた…


楓!?


たしか、あいつの名前も楓。


おそるおそる声の方を向くと、格好は男だけどあの顔は忘れたくても忘れないあいつだ!!


しかも、一緒にいるのはうちの高校の日向先生…


「晩ご飯何がいいか聞いてんの!!」


「別に何でもいいし…てかなんで俺こなきゃいけねーの?」


「荷物持ちに決まってんじゃん!か弱いレディーに重いもの持たせる気!?」


「どこがか弱いんだよ!!」


えっ!?どういう関係?


あたしの頭は混乱していた。


そして、男としてのあいつの姿にうかつにも見とれてしまった。


だって、学校一かっこいい智に負けない。いや、むしろそれ以上…


その時!


「あれ!?日向先生じゃないですか?」


声をかけたのはお兄ちゃんだった!!


そういえば、さっきお兄ちゃんからメール来てスーパーで買い物してるって返したんだった…


「こんばんは。桜川先生。珍しいですねここで会うの。」


「あぁ、晩ご飯の買い物にね。たまに来るんですよ。そちらは日向先生の彼氏ですか?」


ちょっとお兄ちゃん何聞いてんの?てか、上木だって気付かないの?


まぁあいつが女だって信じてればわかんないか。


にしてもズバッと聞きすぎ…


「違いますよ。歳離れてるけど一応、幼馴染ですね。彼氏にするなら、桜川先生みたいな大人な方がいいですわ。」


「えっ///」


お兄ちゃんお世辞なのに真に受けてるし…


でも、たしかに日向先生は年下相手にする感じでもないし、幼馴染でこの学校に通うために一緒に住んでるとしたら納得できる。


なんて考えてたら、上木と一瞬目があった気がした…


「ヤバッ!」


あたしはその場から急いで去り買い物を済ませ、お兄ちゃんに連絡してすぐに帰った。



~楓サイド~


ん?誰だ?


日向と桜川先生を見てるってことはうちの学校だろうな。


でも、クラスにはあんなかわいい子いないし、てかいたら俺が見逃すわけない…


ふと一瞬その子と目が合った。


その瞬間その子は逃げるように去って行った…なんでだ?


でも、なんか気になる…


「…っ!まさか!!」


そういやあいつ桜川先生の妹だし。


先生がここに来たのも偶然じゃないとしたらやっぱり!


俺はすぐに追いかけ探した…でも、見つからなかった…


「まぢかょ。あんなにカワイイなんて…/// 」


俺は帰ってからも優紀の姿が忘れられなかった。


日向から、優紀、いや…副会長の話を聞いた。


でも、やっぱり真面目で頭がよく先生の評判がいいくらいしか聞けなった。


こんなに女に興味を持ったのは初めてだった…


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