京都流鏑馬紀行
京都三大祭りの一つ、葵祭。正式名称は賀茂祭。
下鴨神社(賀茂御祖神社)と上賀茂神社(賀茂別雷神社)で毎年5月15日に行われるお祭りです。
その前儀として、5月3日に下鴨神社で行われるのが、流鏑馬神事です。
流鏑馬とは?
馬を走らせながら矢で的を射る神事ないし競技のことです。
流鏑馬は全国いたるところで行われており、特に鎌倉鶴岡八幡宮などは有名ですので、ご存じの方も少なくないでしょう。
実は私、流鏑馬が大好きでして。
とは言うものの、流鏑馬が盛んなのは主に東日本。関西在住の身では中々各地のを見て回るというのも難しいのですが、鶴岡や日光東照宮のも見ましたし、もちろん下鴨は何度も行きました。
しかしながら、ここしばらく、コロナ禍やら何やらで見に行けておらず、今回数年ぶりに行ってまいりましたので、エッセイにまとめてみました。
ご興味がおありでしたら、どうぞお付き合いください。
さて、2024年5月3日、京都は晴天に恵まれました。
11時過ぎに京都に到着し、寺町通のパン屋さんで昼食を買い込み、鴨川沿いを散策しながら下鴨神社に向かいます。
河原でパンを食べようと思い広げてみたのですが……、トンビに狙われているようだったので、写真だけ撮って一旦仕舞います。迂闊に食べ物を出すのは危険なようですね。ご注意ください。
後でトンビのいなさそうなところで食べました^^;
そして、12時頃下鴨神社に到着。有料席もあるのですが、すでに長蛇の列が出来ていました。
お金を払ったのに良い席が取れなかったらもったいないな、と思い、結局立ち見にしました。騎射が行われるのが14時過ぎからなので、それまで立って待っているのはちょっと辛いんですけどね。皆様はケチらずに有料席を取られることをお勧めします(笑)。
と、その前にお参りを済ませます。
干支ごとにお社があるので、自分の干支のところにお参り。拙作がより多くの方に読んでもらえるよう、願掛けをします(真剣)。
下鴨神社糺の森に設けられた馬場は約400mとのこと。途中3ヶ所に杉板の的が懸けられ、疾走する馬上からこれを射抜いて行きます。
私が陣取ったのは一の的付近。本当は三の的付近がお勧めなんですけどね。そのあたりは報道陣も陣取っており、良さげな場所が残っていなかったので、一の的にしました。
二の的じゃ駄目なのかって? いや、二の的は外す確率が高いような気がするので……。一の的に当てた後、二の的は失敗、三の的で立て直す、みたいなイメージなんですよね。実際はどうなのかわかりませんが。
もちろん、三つの的全部に当てる人も少なくないのですが。これを「皆中」と言います。すごいですよね。
さて、下鴨神社の流鏑馬の特徴は、何と言っても公家装束での騎射を見ることが出来る点です。これは全国でも下鴨神社だけ。
小笠原流の弓馬術に則り、公家装束の射手が三人、騎射を行います。
その後は、武家風の狩衣を着た射手が騎射を行います。馬は五頭用意されており、公家装束三名、武家装束二名という構成です。
神事としての流鏑馬はここまでなのだと思いますが、その後も馬を戻して武家装束の射手による騎射が続けられます。だんだん観客が減ってくるので、がまんして待っていると見やすくなるかも。
あまり性能の良くないマイカメラですが、スポーツモードの連射で撮影するとこんなかんじです。
お見事!
拙い説明と写真で、流鏑馬の魅力をどこまでお伝え出来たか心許ないのですが、皆様のお近くでも行われているようでしたら、是非一度生でご覧ください。
女性騎手限定で実施される十和田の桜流鏑馬とか、一度見に行きたいのですけどね。ちょっと難しいかなあ……。
あと、やっぱり京都はいいですね。のんびり街歩きするだけでも楽しめます。有名スポットでなくても(というか、そういうところは人が多すぎて……)、おもしろいところはいっぱいありますよ。機会がありましたら是非おこしやす。