メイドの特訓
調味料にケチャップが追加された。
ただスーパーで売っている容器からボトルに移されている。
口先は細くなっていて赤い君はさぞかし外に出にくいだろう。
メイド「早く食べ終わってください。」
まずはケチャップのお絵かきの前に紙で練習したほうが良くないか。
メイド「今はお絵描きのサービスです。」
大きめのさらに薄く焼かれた卵焼きが積み重なっている。
1パック全部使って焼かれた黄色の膜たち
一枚別のお皿に移され、メイドさんのお絵かきが施されている。
メイド「ご希望の愛情が入ったイラストですよ。」
いくら細く線が書かれているとは言ってもフライパンのサイズに書かれているイラスト。
すべてケチャップの味がして辛いんですよ。
メイド「随分と我儘じゃありませんか。お口にあいませんでしたか。」
もちろんサービスはすべて受け止める覚悟だ。
ただ頼んでいはいないけど。
なぜこの部屋で練習をするのか
メイド「やっぱり食べてくれる人がいると愛が違いますよね。」
高めの声でわざとらしく言ってくれるじゃないか。
メイドさんのそういうところが好きですよ
メイド「次は太字のメッセージにしましょう。」
練習から欲にすり替わってしまったようだ。




