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寝起きでのメイドの役目
目を開くのすらめんどくさい。
起きなくてはいけない時間という設定を消し去りたい。
メイド「早くしろ。撃つぞ」
突然の襲撃者。
拷問官にしても優しい。
ただ頑固な意思は溶けて消えた。
メイド「単純ですね」
照らされていたのは水鉄砲を持ったメイド。
寝ぼけているのかと目をこすったが変化なし。
撃たれたほうがよかっただろうか。
メイド「後片付けが大変なので勘弁してください」
手元から落下する水滴をエプロンで必死に受け止めていた。
お腹がごちそうを欲している。
テーブルにはきれいな角丸のおにぎりが整列していた。
隣には黄色のたくあん。
メイド「ホントにこれで良かったんですか。」
眠すぎてまともに考えられず一緒に部屋に入った時のメイドさんへしたオーダー。
一言だったにも関わらずリクエストを完璧にこなしていてくれて嬉しい。
メイド「依頼に応えるのがメイドの役目なので」
お願いしていないのにメイドさんはくるくる回ってボリューミーなスカートをアピールしてくれた。
今日はラッキーのようだ。




