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米中決戦  作者: 館 文恵
8/13

アメリカ第7艦隊出撃

海上封鎖10日目にして 大統領から日本政府に正式連絡あり。



【中国の核の使用は人類、いや世界に対しての挑戦だ! 戦争は回避したい。それは言うまでもない、だが

米国としても この暴挙は到底看過できるものではない 



これより南シナ海に向けて出撃を命じた

戦争は不本意だが 中国の出方によっては 雌雄を決する戦いになるだろう】



【貴国日本は米国と同盟という立場だ・・

当然的に 米軍とともに行動をともにしてくれると私は信じている

韓国大統領からさきほど連絡が入った 我が米国と共にするということだ

台湾も先ほど戒厳令を布告し 全軍が臨戦態勢に入ったと聞いている 



中国の海上封鎖は国際法に明確に違反し  これを排除するために 第7艦隊に出動を指示した。

米国の全軍はいかなる攻撃にも対処できるように万全の警戒態勢をとった 】

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



【攻撃してくれば クソ中国をたたきつぶしてくれるわ!】

米国大統領は 意気軒高だ



原子力空母 ドナルド レーガンを主力艦とする 駆逐艦 巡洋艦など 20数隻と原潜艦隊も 既に現場海域方面に向け展開中とあった



これを受けて 日本政府は迷いに迷った 米軍に与し合流しないと見捨てられ 孤立化するのは火を見るより明らか その先にはクソ中国の属国に甘んじる他ない



まさに政府首脳陣は勿論、国論は分裂し 真っ二つに割れた 

が、ここは決断せねばならない 



もう逡巡している時間もない

政府は 国内の治安維持部隊を残して 陸海空の自衛隊に出動命令を取らざるを得なかった・・



既に封鎖海域近くまで先遣隊の自衛隊の艦隊は待機しており米軍の艦隊と合流し、 火を噴けば 米軍に加担しての参戦だ



日米韓合同軍編成について テレビ会議が開かれた

国民の戦争反対の意思とは反対に 総理以下防衛省の流れは対中戦争辞さずに傾きつつあった・・

韓国とは断交状態でありながら シーレーン確保と言うことで利害は一致した



まもなくして 中国への公式警告は 発せられた



【封鎖を速やかに解き艦船を撤退させるまで 日米韓の合同作戦は継続するものである・・】



第7艦隊は東経160度線以東の東太平洋を担当海域とする第3艦隊とともに、アメリカ太平洋艦隊を構成する。

戦時には 60の艦船、350機の航空機を擁する規模となる。人的勢力も6万の水兵と海兵を動員する能力をもち世界最強といわれている



「第7艦隊が出動したぞ!」 おおーーっ日本の戦闘指揮所は大歓声に沸いた



米国は本気だと誰もが確信した・・

それだけではない 英国が空母と駆逐艦を派遣すると声明 フランス ドイツ オーストラリアも相次いで

米軍への支援を表明した



日本の方針は決まった 米国とともに 行動を共にするのだ・・



そうは言いつつ、世界中が 戦争猛反対の嵐が巻き起こっていた。 中国と話し合いを! 核戦争になれば

人類に未曾有の惨禍をもたらす・・戦争回避を!



日本も同様に 大規模デモが各地で起きたが機動隊を出動させて

なんとか押さえていた・・



幕僚長以下 防衛幹部は 慌ただしい動きを見せた

既に沖縄に待機している 海自の艦隊に加え、本土からイージス艦 やミサイル駆逐艦 を増派する指示を出し米国の合流要請表明に応えた



韓国海軍も 掃海艇 駆逐艦とか 国力を傾けての出撃であった

これだけの戦力は 史上最強の艦隊だ。



これでは中国もビビって 話し合いに応じるか 引き揚げるだろう・・と誰もが思った



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

事実、中国首脳陣は 第7艦隊出撃の報を聞いて 

緊急会議を招集し、習主席は 参謀幹部5人を前にして 熱弁をふるった



【とうとう来るぞ・・いいか 第7艦隊を撃滅することで 我が中国共産党は不滅の金字塔を打ち立てられるのだ・・



申し合わせた通りだ 目標の位置に到達したら ミサイルの先制攻撃をかけろ・・電磁パルスでもレーザーでももてる兵器を駆使して戦え! 雌雄を決する時が来たのだ】



【おおーーーっやってやるぜ 鎧袖一触でたたきのめしてやる!】

主席は次々と指令を発した



【北朝鮮の刈り上げ豚に言え! 開戦と同時に南進しろと!】



【いいか・・腰ぬけ日本が参戦するだろうが 少しでも交戦開始したら 原発に向けてミサイル発射しろ 一発でも命中したら戦争参加をとりやめたいと 言うだろう 】

【あはは 首席、そのとおりです 日本にはそれが一番です!了解しました!】



朝鮮の38度線では習主席の呼びかけに応じて

北朝鮮軍が集結を始めた模様と報告された



【くそ! 問題はインドだ・・まさか インドまで出てくるとは・・】習は全面戦争を予感した

中印戦争で非武装地帯とされた国境沿いに続々とインド軍が戦車 装甲車を集結させていたのです

過去の中国との戦争で屈辱の思いを晴らさんとしたのです

【一寸たりとも 侵入を許すな 核攻撃も辞さずと言え!】



【主席!台湾本土へのロケット砲攻撃の準備が完了しました】

【よしいいぞ・・・米軍をたたきつぶしたら 一気呵成だ!次いで台湾も併合する】

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

日本の戦闘指揮所に 続々と情報が入ってくる・・

朝鮮半島から 南沙諸島 そして台湾 加えてインドまで・・



これはマジでエライ事になるかも・・

総理はかってない緊張を憶え背筋に冷たいものが走る・・

(中国を怒らせたら・・日本は一体どうなるのだ・・)



米中がその雌雄を決する戦いが近づいたのだ・・

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