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米中決戦  作者: 館 文恵
3/13

腰抜け政府に激震走る

海上封鎖 機雷敷設の衝撃の第一報は 国家安全保障局からだった

早速、総理 外相 防衛相 内閣官房長官と電話会談


ナニい! 海上封鎖だと! どこなんだ?場所は?


台湾とルソン島の間に 封鎖海域が設定されました 縦横ざっと100㌔


マラッカ海峡ではないのか?


タンカー撃沈もそこです


早朝の事だったので 夜勤明けの保障局のエキスパートたちはそのまま勤務を続け 衛星情報からの 画像処理や 中国艦隊の動静分析にとりかかったCIAからは内閣情報調査室に米国国防総省からは防衛省本部に通信衛星からの映像が刻々と入ってきた


ばかな! こんな暴挙が許されてたまるか!

総理は呻いた


思えば北朝鮮が核実験したりミサイル放っていたとき 中国は

ソレを看過し続けた それは今日に至る伏線だったのではないか・・


総理!台湾海峡にも中国軍の集結がみられるとのことです!


報道官の報せに

(そうか・・尖閣どころではないぞ こいつはえらいことになったぞ・・・)

集まった面々はそんな顔つきだ・・


「この一連の動きはいったいなんなんだ・・」 


南シナ海で 台湾海峡で米中の演習合戦されていたが

まさか 中国がこんなことをやらかすとは・・・


もはや 国家安全保障局対応レベルではないと判断し 全ての指揮系統を戦闘指揮所に移すことに決定した 

場所は 埼玉と東京の境にあり 地下深くに設置してあった

もちろん 核攻撃の直撃にも耐えうる防護シェルターも兼ねていた


正面には巨大なスクリーンが映し出されリアルタイムに反映されていく

駆けつける 政府の閣僚 要人 防衛省の面々にはいずれも緊張が走っていた


事態は深刻であった 中国の狂気を計りかねたのである どう見ても全面戦争を決意して決行したとしか見えないからです

総理は 集まった閣僚に 集団的自衛権発動の準備を促すも 口々に 参戦に直結すると 自重を進言するものばかりだった


【総理、中国を モロ刺激しては大変なことになりますぞ! ここは議論を尽くして・・


(ばかな!・・ナニを言ってるのだ そんな悠長なことを言ってる場合か! 国会の審議ではないんだ!】

石油の備蓄は 官民で180日分ですがせいぜい4か月と思ってください・

それよりも シーレーンによる物資が一切入ってこないとなると、日本の命脈は 数か月で尽きます

そんなことは 説明待つまでもなく誰の目にも明らかだ


しかし 遠いな・・ 東シナ海の尖閣で有事を想定していたが まさか 台湾南方とは・・

こんなとこまで日本の艦隊を進めるわけにはいかない いったところで 特攻艦隊になるだけだ 


しかし封鎖の排除に向かってなんらかの 手を打たないと・・

それにだ 中国のホンネは一体なんだ?


いやがうえにもロシアのウクライナ侵攻の想起が重なって悪い予感が次々と浮かぶ。


いろんな意見が飛び交う中、総理の頭は混乱の極に達していた


タンカーを撃沈された抗議声明の草稿素案を見せられたが総理は目を通す気もしなかった・・

ホットラインで米国大統領を呼び出した

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