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米中決戦  作者: 館 文恵
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中国、対米開戦を決意

理屈抜きで書きたかった作品



202✕年✕月✕日

北京の中心街少し離れたところ・・ 其の行路に

豪壮な建物が居並び、 

毛沢東の人民に奉仕すると書いた「為人民服務」と大書した 扁額というか横断幕が目を引く


そのタイル張りの豪壮なビルは厳重な警備に守られ 防爆構造のドアや窓は外の外気を完全にシャットアウトし 常に清澄な空気に満ち まさしく別天地であった

その奥まった一室、 国家主席の応接室から大声が漏れてきた


「もうこれ以上は 抑えきれません チベットもウイグルもそれに各地の人民もです!」

それは悲鳴に近かった 全国の公安を統括する国家公安部長の声だった

無理もない。 かって共産党政権が 成立するとき 武力で無理やり併合したり 版図に組み込んだツケが今きたのだ・・

圧政と搾取 が差別に苦しむ人々の暴動を頻発させそれが 沸点を迎えようとしていた

まさに遼原の火となるのは必至の情勢であった


全国に多発する暴動に加えて独立闘争が自治区の内部よりも日本やアメリカとぃった外部で支援の輪が動き出し ますます国際化の様相を呈していた 

人民解放軍総参謀長や首脳陣の視線は 共産党の中央委員会 総書記の習主席に向けられていた

「貿易戦争で国内の経済は最悪となり 失業者であふれ返っています これらの不満分子が暴れ出したら収拾がつかないですぞ・・注意を外部に向け 現在の危機的状態を切り抜けるには 一つしかないです」

そうか・・主席の習 近平は唸った・・


米中貿易摩擦が始まった時はある程度は覚悟はしていたものの まさかここまで追い込まれるとは・・

経済の落ち込みで 盤石だったはずの 中国共産党員はもちろん党幹部にも不満者が続出・・タガが緩み 瓦壊が始まったのだ・・

これに追い打ちをかけたのは コロナの蔓延だった


中国が発祥地でありながら 防止策も講じず これを隠ぺいし 世界中に拡大させ1億人もの感染者を出し 100万を超える膨大な死者がでたことで 世界を敵に回してしまったのだ


つづいてロシアのウクライナ侵攻で中国がロシア寄りの態度を見せたことで

西側を敵に回してしまった


「主席!ご決断をお願いします この時期をおいて好機はまたとありませんぞ・・ここは米軍を叩き 壊滅することで我が共産党の権威は再び絶対のものとなり 難局を打開できるのです」

「8年前に 南シナ海の人口島を軍事基地化したのもその伏線ではありませんか」


「我が軍の軍事力は強大であり、米国に比肩しうるものです 今戦えば勝ち目は十分にあります コロナに疲弊する米国は手出しはできないです この機を逃せば 軍は弱体化し共産党はもたないです ご決断を!」


「わかった! 同志よ やってやろうじゃないか」

予定通り 東風作戦第1号を発動する!」


習 近平は とうとう熱弁に折れて こぶしを挙げてドンと机を叩いたのです

作戦はただ一つ、アメリカ海軍の主力、第7艦隊を南シナ海におびき出し これを撃滅、海の藻屑と化してやるのだ・・

それによって米国のハナをへし折り 中国の偉大さを思い知るであろう これより、対米開戦準備に入ることを 全軍に通達せよ! 

米中決戦の幕はこうして切って落とされた・・

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