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under 500 Ⅱ

たえまなく冬

あなたが好きだ。


ずっと好きだ。


冬樹くんが好きだ。



友達は言う。


彼を嫌いな時期は、必ず来ると。


そんな言葉は、信じない。


彼への好きは、絶えない。


耐えることはない。



「今日も会える?」


「うん」


「じゃあ、待ってるね」


「うん」




彼を待った。


彼の大好きなハンバーグを作りながら。


しかし、彼が来ることはなかった。


私に春は、来なかった。





二度と彼からの連絡は、なかった。


凍えてきた。


季節が春になっても、夏になっても、秋になっても、心は冬だった。


常に、カチンコチンだった。




カチンコチンのまま、さくらの木の下を歩いた。


そこには、ベンチで下を向く青年がいた。


青年は、小刻みに震えていた。


私は、反対側の端に座り、一緒に凍えた。

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